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謀略
「謀略〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謀略の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
しかし考えてみると、木部|孤※《こきょう》と別れた時でも、葉子には格別これという
謀略があったわけではなく、ただその時々にわがままを振る舞ったに過ぎなかったのだけ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦闘力を発揮したのであるが、それでもなお且つ買収が行なわれ当時の戦争は、いわゆる
謀略中心となり、必要の前には父母、兄弟、妻子までも利益のために犠牲としたのである....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
大する事、内地の航空基地の攻撃激化、B29等による本土空爆の強化、これに附帯した
謀略戦などである。 また本土上陸戦がわが特攻隊のために被害甚大となるのを予想し....
「厳島合戦」より 著者:菊池寛
緒につきまぜて、二つに割った様な大将である。寛厚慈悲家康に過ぐるものがある。其の
謀略を用いる点に於ては家康よりはずっと辛辣である。厳島合戦の時、恰度五十二歳の分....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
これあるべく候|哉、片時も今生の暇、希ふばかりに候」と結んで居る。 智慧伊豆の
謀略をもってしても、今は決戦する丈の道しか残されて居なかった。 十日頃、城中に....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
。 和平が成立した時、真田は、後藤又兵衛とともに、関東よりの停戦交渉は、全くの
謀略なることを力説し、秀頼公の御許容あるべからずと言ったのだが、例によって、大野....
「ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
、自分たちの札を投げ出してしまって、二人のまわりに立って見物した。宵のうちに私の
謀略でしたたか酒を飲まされていたその成金は、いまやひどく神経質な態度で札を切った....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の為に全軍の勝となった、という感状を政宗から受けた程の勇者である。戦場には老功、
謀略も無きにあらぬ中々の人物で、これも早くから信長秀吉の眼の近くに居たら一ヶ国や....
「地球要塞」より 著者:海野十三
という区別を考えることが、既におかしいのである。だが、白人の中には、或る利己的な
謀略上、そういう考え方を宣伝する悪い奴がいるのだ。われ等有色人種の道義としては、....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
やつが大莫迦さ」 と、一笑に附した。 「ああなるほど。これもやっぱり金儲け的|
謀略だったか」 と、先生はうなずいて見せたが、しかし彼は、どういうわけか、完全....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
なんて、誰でも歓迎しないであろう”“それは或る重大なる政治的狙いを秘めたる某国の
謀略だと認めざるを得ない”――まあ、このくらいにして置きましょう。これによって見....
「作者の言葉〔『火 第一部』〕」より 著者:坂口安吾
だ。 個人同志の争いよりも、戦争は、人間の本性をもっと露骨にさらけだす。外交の
謀略にくらべれば、個人同志の
謀略などは問題にならない。個人は法律や義理人情や、い....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の実力を見ぬく神速にめぐまれていたのである。一時抗戦したが、すぐ白旗をかかげた。
謀略的敗退とちごう。私の心境は明鏡止水である。 アロハは完全に地下へくぐった。....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
第二級の馬を宛てがわれながら、実力において優に佐々木を引き離していたのだ。四郎は
謀略によつてかろうじて源太に勝つたのであるが、味方に対する
謀略などはあまり賞めら....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
な戦闘力を発揮したのであるが、それでもなお且つ買収行なわれ、当時の戦争はいわゆる
謀略が中心となり、必要の前には父母兄弟妻子までも利益の犠牲としたのであった。戦国....