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「謀議〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

謀議の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
れた同志の疑惑をも解かなければならなかった。山科《やましな》や円山《まるやま》の謀議の昔を思い返せば、当時の苦衷が再び心の中によみ返って来る。――しかし、もうす....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
った番頭十兵衛の影もたしかに交じっているのが見えましたものでしたから、そもなんの謀議かと、主従等しく目をみはっているとき、まさしく耳を打ったものは、ピシリ、ピシ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
陰気な屋敷。むろんのことに、敬四郎がもうひと足先に駆けつけ、配下の者を集めも鳩首謀議《きゅうしゅぼうぎ》をこらしながら、出入り禁止の厳重な見まわりをしていました....
真田幸村」より 著者:菊池寛
、京都二条の家康の陣屋にまかり出で、御前で、藤堂高虎と大阪|攻口を絵図をもって、謀議したりしている。 また、冬の陣の当初、大阪方が堺に押し寄せた時、且元、手兵....
運命」より 著者:幸田露伴
を承くること殆ど間無く、翌二年文学博士となる。燕王兵を挙ぐるに及び、日に召されて謀議に参し、詔檄皆孝孺の手に出づ。三年より四年に至り、孝孺|甚だ煎心焦慮すと雖も....
丹下左膳」より 著者:林不忘
なる壺に納め、それとなく伊賀の柳生の手へ送りとどけますことに……」 御寝の間に謀議は、いつまでも続きます。 五 「しかし、上様……」 愚楽老人は何事か思いつ....
断層顔」より 著者:海野十三
。 「碇も木田氏も共に船員仲間だったんだね。桝形探険隊の出航の話を聞くと、二人で謀議して密航を企てた。そして三日目に見つかってしまった。君も知っているとおり、隊....
社会時評」より 著者:戸坂潤
八カ年の求刑に過ぎない。反乱罪の条項でも、「首魁」でないことは云うまでもなく、「謀議に参与したる者」でもなければ「群集を指揮したる者」でもない彼等は、単に「その....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
です。父に先んじて来たか、後《おく》れたか、いずれにしても、ここに安坐して二人の謀議を聞いている。事がここまで運んだ以上は、絶えて久しい父子の対面は無事に実現す....
ジロリの女」より 著者:坂口安吾
や、衣子がキリキリとマナジリを決し絶縁を言い渡す。財産横領、結婚サギ、兄弟の共同謀議、面罵をくらったものである。いかなる弁解も、哀願も、うけつける段ではない。 ....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
共謀して外側をさえぎる必要があるのである。ところが競輪は個人競技だ。包むには共同謀議が必要であって、すでに八百長を暗示している事実なのだが、包む、という策戦が、....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
一般にあらゆる名称の官職は公売に附され、またあらゆる地位の処分を決定する宮廷内の謀議においては、万事は賄賂で決定される。その結果として、諸州に送られるパシャは極....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
二つの独楽をつき合わせ、互いの隠語をつなぎ合わせ、淀屋の財宝の在場所を調べるその謀議にもあずからせよう」 「黙れ!」と主税は怒声を上げた。 「逆臣! いや悪党!....
魔都」より 著者:久生十蘭
れて以来、内務外務両大臣、警保局長、総督警視総監の四人が内大臣官邸に集まって鳩首謀議の末、急遽自殺の状況を整備してしまったものと思われる。 真名古は今その現場....
だいこん」より 著者:久生十蘭
して、なにもかもふッ飛ばしてしまおうというんだ」 十六年にはH男爵と日銀総裁の謀議。久原さんのモスクワ行きの計画。H宮は老体の遠山さんを蒋介石のところへやって....