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謎々
「謎々〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
謎々の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
だのだわねえ、もう水を浴びたように悚然として、何の鳥だかよくも見なかったけれど、
謎々よ、……解くと、弟は助からないって事になる……その時は落胆して、苔の生えた石....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
は辛うじて、薬の名を読んだ。 「ボラギノールって、痔の薬じゃないか」 帆村は、
謎々の新題にぶつかったような顔付をして、一寸首を曲げた。 そこへマリ子がバタバ....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
。 「おん前に、ご隠居様」 童子は心得たものである。狂言の型で返辞をした。 「
謎々しようじゃまろまいか」 「掛けさしませ、掛けさしませ」 「赤くて白くて真っ黒....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
そのなかにはあのようなしっかりした建造物がある。いよいよふしぎだねえ」 「まるで
謎々ですね」 「そうだ、
謎々だ。しかし、この怪星ガンの構造がどうなっているか。そ....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
って、七時すぎにやっと満足に南町へ行った。 南町で晩飯の御馳走になって、久米と
謎々論をやっていたら、たちまち九時になった。帰りに矢来から江戸川の終点へ出ると、....
「のろのろ砲弾の驚異」より 著者:海野十三
、射程を長く伸ばすこととは、互いに相傷つける条件なんだからねえ」 「うむ、まるで
謎々だね」 「そうだ、
謎々だ。それも解答のない
謎々を出題されたような気がする。博....
「火薬船」より 著者:海野十三
アンドレ大佐は、首を横にかしげて、怪訝なかおをした。 「なんだ、それは。まるで
謎々のだいみたいではないか。このいそがしいのに、そんな遊戯はよそうではないか」 ....
「不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
像力から生れでた物語なのだ。まるで一篇のショート・ストーリーのように怪奇を極めた
謎々ばなしなのさ。彼の物語の真偽はとるに足りないけれど、いかにもそのこじつけが面....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
やねン」 「その心は、幹(ミッキー)よりも花(鼻)が低い、とナ」 これは単なる
謎々であって、探偵小説ではない。第一その謎を解く鍵が、至極フェアとまではゆかない....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
てアタシが皆さんを案内したということは必ず知れるに相違ない」 サルトルは難解の
謎々を出題したように楽しがって一同の顔を見廻した。 「いえ、タネも仕掛も至ってカ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
が解しかねる。もっとも、これを机上に飾って、何故にこれが「若い人」であるか。その
謎々を解けという仕組みのオモチャなら智恵の輪よりも難物だ。しかし、智慧の輪はいつ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
けがましいのが腑に落ちない、と男が亭主にきいているのだ。 ところが亭主はまるで
謎々をたのしむように、わざと正体をぼかして、じらしているのである。 長平は不愉....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
アッカーマン氏は、ロンドン大学出の工学士であります。その文献に出ているたくさんの
謎々の問題は、イギリスの2LO放送局から放送されたものを集めてあり、虫喰い算と覆....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
つつうかうか歩き、お上人様のああおっしゃったはどちらか一方おとなしく譲れと諭しの
謎々とは、何ほど愚鈍な我にも知れたが、ああ譲りたくないものじゃ、せっかく丹誠に丹....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
しはどうじゃいな。」「鱈捕口説はどうじゃいな。」「何とか何とかどうじゃいな。」「
謎々何とかどうじゃいな。」 何とか何とか何とかで、何とか何とか申すなら、何とか何....