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「講ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

講ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のではない。 教授 若し医家の用語を借りれば、苟《いやし》くも文芸を講ずるには臨床的でなければならぬ筈《はず》である。しかも彼等は未《いま》だ嘗《か....
或る女」より 著者:有島武郎
、どうしておめおめ米国|三界《さんがい》にい続けて、遠くから葉子の心を翻す手段を講ずるようなのんきなまねがして済ましていられよう。葉子が木村の立場にいたら、事業....
婦系図」より 著者:泉鏡花
よ、酒井の嬢は依然として気高いのである。 「酒井さん……」 声の出処が、倫理を講ずるようには行かぬ。 咽喉が狂って震えがあるので、えへん! と咳いて、手巾で....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ら雁金検事に伝えて下さい。例の問題につき協調は成らなかった。私はすぐ適宜の処置を講ずるから……とネ。では……」 といって、白い毛布の間から健全な左手を出すと、....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
うの昔に、うまく胡麻化して行く方法をちゃんと研究してあるんだから。ただその方法を講ずるのにちょっとひまがかかるから、あしたじゅうにきめないと、大会に間に合いそう....
海底都市」より 著者:海野十三
うとは全然知らなかった。早速《さっそく》僕は、このことを報告して、直ちに善後策を講ずるであろう」 「とにかく無法にも程がある。何等の案内も警告もなしに、上からど....
地球要塞」より 著者:海野十三
「――故《ゆえ》に、わが日本は、急ぎ金星に対して、防禦手段《ぼうぎょしゅだん》を講ずるの必要に迫られたるものにして、強烈なる磁力と、混迷せる電波とをもって巧みな....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
顔にも血の気がなかった。 「艇長はこの難関を突破するため、あらゆる適当なる処置を講ずる用意を完了されました。ですから、これから何事が起りましょうとも、おさわぎに....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
それ等の中の幾人かが、かかる世相の由って来る所を、奥深く洞察して世界平和の大計を講ずる資格があるであろうか。霊界の先覚から、『盲目なる哉地上の人類』と一喝されて....
端午節」より 著者:井上紅梅
物が大嫌いだ。この種の人物はいったん権勢を失って、大乗起信論を捧げ、仏教の原理を講ずる時にはもちろんはなはだ「藹然親しむべき」ものがある。けれど未だ宝座の上にあ....
褐色の求道」より 著者:岡本かの子
教の鳥だ。うたうのだ。ただそれだけでいい。若し万一、私の如き者が仏教を筋道立てて講ずるのを必要とする場合が来たら、私は先ずわが同胞に説こう。それが私に許されねば....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
遍的一般的方面と特殊的差別的方面とがあるものと見なければならぬ。明治以来、倫理を講ずるものがややもすれば一般的普遍的の方面のみに着眼して、特殊的差別的方面を度外....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
かったが、当時の語学校の教師グレーというがなかなかな文学家であって、その露文学を講ずるや微に入り細に渉って批評し、かつエロキューションに極めて巧妙で、身振声色交....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
今わが国の事情は、実際を重しとせざるべからず。これ、余が実際哲学すなわち政教学を講ずるゆえんなり。 政教子曰く、およそ人には必ず二様の見あるを要す。その見一様....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
完全な防空は恐らく不可能であろう。各国は逐次主要部分を地下深く隠匿する等の方法を講ずるのであろうが、恐らく攻撃威力の増加に追いつかぬであろう。また消極的防衛手段....