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譏り
「譏り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
譏りの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橋」より 著者:池谷信三郎
答。私を狂人だと思う人があったなら、その人は、ガリレオを罵ったピザの学徒のような
譏りを受けるでしょう。 問。被告は、女が被告以外の男を愛している事実にぶつかって....
「源氏物語」より 著者:紫式部
逢ってやらずに死なせましたら、親の心残りが道の妨げになる気がするので、人間世界の
譏りも無視して出て来たのです」 法皇はこう仰せられた。御僧形ではあるが艶なとこ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
もっともなことに宮もお思いになるのであるが、世間でこれからの御自身がお受けになる
譏りもつらく、過去のあるころにその人に好意を持っておいでになった御自身をさえ恨め....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た宮は、なんとなくその点がお気がかりになり、どうかしてはるかな途を通い歩くという
譏りも避け、中の君の恨みを除かせもするために京へ移したいとお思いになるようになっ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
、さりげなくいっそう冷静な様子を作りながら、宮の御誠意が案外浅いものであったとお
譏りするようにも言い、また中の君を慰めるような話をも静々としていた。中の君として....
「源氏物語」より 著者:紫式部
あまりに宗教に傾き過ぎて、山の寺などに夜さえも泊まることをするのは、身分柄軽率な
譏りを受けることだと非難をしておられると聞いたが、実際は信仰のための微行などとい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
どうしてもこうしても同じことですが、一人の人間の最後の式ですから、田舎の人たちの
譏りを受けたりすることになっては、自分のためにも迷惑です。 と、あの親しく思っ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
を知らず知らず破っていたことも多かったであろうが、女に関することだけではまだ人の
譏りを受けず、みずから認める過失はなかった。年六十を過ぎた今になって世の非難を受....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
しかし貴殿はたった一人、それに反して我らは十人、一度にかかっては後の人に、卑怯の
譏りを受けるでござろう。そこで一人ずつの真剣勝負、最初に拙者がお相手致す、お立合....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
っている。すなわち巫女の姿である。 いつぞや京都二条通りで、時世を諷し、信長を
譏り、森右近丸を飜弄した、あの時の巫女とそっくりどころかその女なのである。 だ....
「炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
究が、柳田君からヒントを得た事の甚だ多く、往々同君の発表の跡追いをなすものだとの
譏りをも甘受するものである事をここに告白して、同君に敬意を表するものである。 ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
次の荷造場へ送る中年おんなの活躍もさることだが、彼女らもまた同じ種の高麗鼠である
譏りは徹頭徹尾|免れない。何ともあわれな女奴隷であろう。 ところでまた、見てい....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
察し得られるゆえに、生きた資材も、いらざる手間のために、味を損ね、料理学上無知の
譏りを免れず、まことに噴飯に堪えないのが実情である。毎日のように栄養知識、経済知....
「料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
、みな相当に理解しているようだ。立派な人間は立派な食物を理解しなければ、不見識の
譏りは免れまい。 とにかく、隠れた所を穢くしておかぬように厳重に言い付けておく....