警保[語句情報] »
警保
「警保〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警保の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
はたまたま他の自由営業に妨害を与うと言うのみ。要するに経済論派は政府の職掌を単に
警保の一部に止め、自由競争を認めてただその不正の手段を禁止するにありとなすものな....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
で、今更出かしたとも有難いとも感じない位いだ。これは司法大臣が選考し直されても、
警保局長が休職更迭になっても、大丈夫出来ることだからだ。この妖怪めいた皇道主義振....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
傷をそそる情的資料は豊富でも考察に必要な正確な物的資料は乏しいのであるが、内務省
警保局発表と称する新聞記事によると発火地点や時刻や延焼区域のきわめてだいたいの状....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
国内における文化統制の具体化は、国際文化振興会の成立以前、既に前年松本学氏が
警保局長であった当時、故直木三十五氏や三上於菟吉、佐藤春夫、吉川英治諸氏と提携し....
「一九三七年十二月二十七日の警保局図書課のジャーナリストとの懇」より 著者:宮本百合子
一九三七年十二月二十七日、
警保局図書課が、ジャーナリストをあつめて懇談会を開く。その席上、ジャーナリストが....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
安維持法そのものの、人格化された存在であるとさえいい得る。彼は、警視庁特高部長、
警保局長、警視総監、という着実な一歩一歩を、自身の経歴に重ねた。安倍源基の閲歴そ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
立的な構成でなくてはならぬ証拠は、文芸統制に於て一等よく見て取られる。曾て内務省
警保局で(但し局長個人の名義に於てではあったが)、文壇各派の作家を糾合して「日本....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
、当然最も端的にその文学又は文学運動となって現われる。文部省の知らない間に、時の
警保局長の個人的肝入りで話し合いになった例の帝国文芸院(後に文芸懇話会)や、その....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
緒口である。 内務省では云うまでもなく、それは誤解か中傷にすぎぬと云っている。
警保局としてはそう云う他はあるまい。だが、この種の事件の一つ一つの報道が、仮に正....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
会合は四月の十六日に持たれたそうであるが、そこで指導的な役割を演じたものは恐らく
警保局だったろう。それに先立って
警保局は協議会に提出する原案を決定したが、それは....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
聞言論統制機関を設けようというのである。噂のその後は知らないが、然しすでに内務省
警保局ではその春言論の国家的統制の成案をほぼ得たというのは事実である。内閣直属の....
「あとがき(『宮本百合子選集』第十一巻)」より 著者:宮本百合子
からその基金がでたか分らない「新日本文化の会」というものが組織されて、それはもと
警保局長松本学と林房雄、中河与一等によって組織された文芸懇話会の拡大されたもので....
「芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
。 家の者は一切を伯爵から口止めされたという事で、それについての面接はみんな前
警保局長だった岡喜七郎氏が関《あず》かっている。その話によると、 「六日の夜八....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ると、
「そ、そんな筈はない!」
と異口同音に叫び出したのである。
八、
警保局の朝景色の事
並に迷惑なる電報の事
後にして思い起すと乙亥の元....
「思想動員論」より 著者:戸坂潤
った証拠と云わねばならぬ。 特に言論機関の代表者に対する挙国一致要求は、重ねて
警保局の通達となって現われたから、もはやただの懇請や談合ではなくて、国権的命令に....