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警官
「警官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
「演奏禁止」と怒鳴《どな》りました。それから、――
それから先は大混乱です。「
警官横暴!」「クラバック、弾け! 弾け!」「莫迦《ばか》!」「畜生!」「ひっこめ....
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
》っている。
しかしそれは偽《いつわり》である。彼等は仇《かたき》を取った後、
警官の捕縛《ほばく》するところとなり、ことごとく監獄《かんごく》に投ぜられた。し....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
に巡査は一躍して、棄つるがごとく身を投ぜり。お香はハッと絶え入りぬ。あわれ八田は
警官として、社会より荷《にな》える負債を消却せんがため、あくまでその死せんことを....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
くということで評価にかかった。一時四十分ばかりで評価がすむとまったく夜になった。
警官連はひとりに一張ずつことごとく提灯を持って立った。消毒の人夫は、飼料の残品か....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
り坐ったり立ったりして居るのが皆んなかんかん虫の手合いである。其の間に白帽白衣の
警官が立ち交って、戒め顔に佩劔を撫で廻して居る。舳に眼をやるとイフヒムが居た。と....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
、坐る、帯を解きます。 前にも一度、大掃除の検査に、階子をさして天井へ上った、
警官さんの洋剣が、何かの拍子に倒になって、鍔元が緩んでいたか、すっと抜出したため....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
いやが上の恐怖と驚駭は、わずかに四五間離れた処に、鳥の旦那が真白なヘルメット帽、
警官の白い夏服で、腹這になっている。「お助けだ――旦那、薬はねえか。」と自分が救....
「照葉狂言」より 著者:泉鏡花
来し者ありて引捉え、恐しき声にて叱りたるが、引摺りて内に入りぬ。咄嗟の間に、われ
警官の姿を見たり。慌てて引返す、小路のなかばに、小親走り来て手を取りつ。手を取ら....
「露肆」より 著者:泉鏡花
は皆仕舞うたんじゃ。それで無うてから既に露店の許された時間は経過して、僅に巡行の
警官が見て見ぬ振という特別の慈悲を便りに、ぼんやりと寂しい街路の霧になって行くの....
「活人形」より 著者:泉鏡花
したるにあらで、何にかあるらん劇しき毒に中りたるなりとありけるにぞ、棄置き難しと
警官がとりあえず招寄せたる探偵はこの泰助なり。 泰助はまず卒倒者の身体を検して....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
議会政治のあり方であります。さいきん数年間、国会の審議は、ときに混乱し、ときには
警官を議場に導入して、やっと案の通過をはかるというようなことさえ起こりました。い....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
て結局、秋田県警察部から退去命令が出たので阿仁合川を、われわれを一人宛舟にのせて
警官が五、六人乗って、急流下りをやった。あの圧迫の中での急流下りの快味も、未だに....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
この時の私は数え年二十九歳、負けん気と責任感から書記長を引受け、臨席する多数の
警官を前にして「無産階級解放のために闘う」と勇ましい就任演説をやった。 ところ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
必要なく、民心真に安定すればスパイの防止も自然に出来る。民心が離れているのに日系
警官や憲兵でスパイや謀略を防がんとしても至難である。 満州国防衛の第一主義は民....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
五寸釘の虎吉と一しょにこういう天才たちの一人だったであろう。僕は彼が按摩になって
警官の目をくらませていたり、彼の家の壁をがんどう返しにして出没を自在にしていたこ....