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警衛
「警衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
警衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
を巻く様子が見えたかと思うと、山のごとき七つの船体が江戸を指して走り始めた。海岸
警衛の諸役人が、すわやと思っていると、羽田沖で急に転回し、外海《そとうみ》の方へ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ころですが、こういう催しごとのあるたびごとに、いつもお町方付きの与力同心たちは、
警衛警備がその第一の目的でしたから、かれら一統のさし控えていた席はちょうど東方西....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お達しがある。翌日、城内御用べやに南北両町|奉行《ぶぎょう》を呼び招いて、沿道ご
警衛の打ち合わせがある。これが済んだとなると、すさまじいご権式です。二十四日のお....
「渦巻ける烏の群」より 著者:黒島伝治
かし、烏は、数と、騒々しさと、陰欝さとを増して来るばかりだった。 或る日、村の
警衛に出ていた兵士は、露西亜《ロシア》の百姓が、銃のさきに背嚢を引っかけて、肩に....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
が燃えていた。 三年生はすぐポンプを出して消防に当った。 二年生はあちこちの
警衛に当った。 北川大尉は、それぞれの命令を終ると、「大杉!」と僕を呼んで、さ....
「鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
会桑二藩も当然参加せしめらるべきものと、期待していたに拘わらず、会桑二藩は禁門の
警衛を解かれて了うし、慶喜は朝議に参加せしめられないばかりか、新政府に何等の座席....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
影がちらりと目につきました。それも三人! 五人! 八人! 「ほほう。味な御供が御
警衛じゃな。だんだんと面白うなって参ったわい。――これよ! 人足! 人足と申すに....
「独本土上陸作戦」より 著者:海野十三
ってみたい衝動に駆られて、弱った。 ついにゴンゴラ総指揮官の勘忍袋の緒が切れ、
警衛隊に命令して、金博士をオムスク酒場から引き立て、官邸へ連れて来させたのであっ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
分動揺しているようだ。 囂々たる機械音が、闇と海面とを圧していた。 飛行島の
警衛は、完全のようであった。 いまは試運転中ではあるけれど、このような大袈裟な....
「連環記」より 著者:幸田露伴
。或時保胤は大内記の官のおもて、催されて御所へ参入しかけた。衛門府というのが御門
警衛の府であって、左右ある。其の左衛門の陣あたりに、女が実に苦しげに泣いて立って....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
藤一八、雨森静馬、六郷六太郎、榎本金八郎、大河原八左衛門、辻五郎、秋山七左衛門、
警衛として付いて行く。つづいて行くのが天一坊の輿物、飴色網代蹴出造、塗棒朱の爪折....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
片方の籠に女の子を載せて天秤棒を担ぎ、京の街々を呼び売り歩いていた。それを、御所
警衛の武士が哀れに見て、女の子を貰い受け育てあげたのが後の桂昌院であった。家光は....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
ゆえに、筆のついでに附記するのみ。 大伴宿禰の族たる佐伯宿禰統率のもとに、宮門
警衛の任に当りし佐伯部なる部隊が、蝦夷族より組織せられたりしことは、「夷俘・俘囚....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
政府は、なにもかも知っており、はやくも警戒を敷いた。かくて、日曜日の朝、白宮殿の
警衛は倍加された。サア・チャアルス・デエバアスが早朝に偵察に出た。そしてエセック....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ゆる散所雑色というのと同じく、散所童子ともいうものであって、それが行列に加わって
警衛の任に当たっていたものかもしれないが、なおこれは再考を要するのものとしてしば....