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「警護〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

警護の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
報恩記」より 著者:芥川竜之介
廊《かいろう》の屋根から、人気《ひとけ》のない庭へ飛び下りると、たちまち四五人の警護《けいご》の侍に、望みの通り搦《から》められました。その時です。わたしを組み....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
も一先《ひとまず》癒えたと申すものじゃ。が、とてもの事に、その方どもは、予が車を警護|旁《かたがた》、そこな老耄《おいぼれ》を引き立て、堀川の屋形《やかた》まで....
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
、千枝松はまだ十五の少年である。盗賊や鬼はおろか、山犬に出逢っても果たして十分に警護の役目を勤めおおせるかどうだか、よそ目には頗《すこぶ》る不安に思われたが、藻....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
た。 忠直卿の晩年の生活については、なんらの史実も伝わっていない。ただ、忠直卿警護の任に当っていた府内の城主竹中|采女正重次《うぬめのしょうしげつぐ》が、その....
乱世」より 著者:菊池寛
、桑名に帰されずに、四日市の法泉寺に抑留されたように、十三人の敗兵は、鳥取藩士の警護に付されて、四日市の北一里にある海村、羽津の光明寺に幽閉されてしまった。そこ....
自叙伝」より 著者:大杉栄
に五、六人組の他の四人とほかに一、二名呼んで、すぐ御真影を前庭へ持ち出して、その警護をするようにと命じた。僕等はそれを非常な光栄と心得て、喜んで飛んで行った。 ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ような恐怖の色を泛べた。そして、来た時とはまた、うって変った態度で、熊城に身辺の警護を要求してから、室を出て行った。大雨の夜――それは、墓※から彷徨い出たあらゆ....
空襲警報」より 著者:海野十三
まったんだよ。その上、頼みになるような若者達がいないと来ている。……これだけで、警護に、警報に、防火に、交通整理に、防毒に……といったところが、とても、やりきれ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
気高く、聖く、美しき仕事ができる。われ等としても、最大の注意を以て之を監視し、又警護する。同時に神の直属の天使達も、亦常に温顔を以て之を迎え、露あやまちのないよ....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
れ、誰そ、早う来てたもれ。虫に手を」 乗物の両脇には徒歩女中が三人ずつ立って、警護しているのに、怪しき若衆を度々見る事も、今こうして毒虫に螫された事も、少しも....
山吹」より 著者:泉鏡花
ドーンドーン、ドーンと幽に響く。 人形使 笙篳篥が、紋着袴だ。――消防夫が揃って警護で、お稚児がついての。あとさきの坊様は、香を焚かっしゃる、御経を読まっしゃる....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
沈み切っていた、職人頭の富さんが、運八に推遣られて坐に返ると、一同も、お神輿の警護が解けたように、飲みがまえで、ずらりとお並びさ、貴方。 近常さんは、驚いた....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
で酒を飲むことを防ぐために僧侶が市街に行って帰って来る時分には門の所に立って居る警護の僧に対し口を開いて香いを嗅がすのです。で酒の香いがして居ると引捕まえる。と....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
「侍」を給するの制がある。その同じ名称の侍が、武芸を錬磨し、刀剣を帯して、主人を警護するようになっては、これいわゆる武士である。後世武士が「侍」と呼ばれたのは、....
放免考」より 著者:喜田貞吉
自らの依怙も候へ。 とあるが、いずれにしてもこれらの放免が、庁の下部として罪囚を警護しながら、その罪囚から役徳を得ていた事情が察せられる。また「今昔」十六、「仕....