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「警醒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

警醒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
野分」より 著者:夏目漱石
しくあるまいと信じていた。したがって文筆の力で自分から卒先《そっせん》して世間を警醒《けいせい》しようと云う気にもならなかった。 今はまるで反対だ。世は名門を....
近時政論考」より 著者:陸羯南
義を評して共和主義なり無君主義なり破壊主義なりと言いしがごときのみ、俗人の迷夢を警醒して正理を唱うものは古今となく東西となくみなかくのごときの困難あり、草して自....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
」「斗満漫吟」をまとめて一|冊とした「命の洗濯」は、明治四十五年の三月中旬東京|警醒社書店から発行された。翁は其出版を見て聊喜の言を漏らしたが、五月初旬には愈死....
余興」より 著者:森鴎外
った。 そこでこの懇親会の輪番幹事の一人たる畑が、秋水を請待して、同郷の青年を警醒しようとしたのだと云うことは、問うことを須いない。 暫くして畑の後輩で、や....
平塚さんと私の論争」より 著者:与謝野晶子
なかったのでしょうか。平塚さんの見識がもし個人の改造を首位に置かれたなら、女子を警醒して経済的に独立の精神を訓練させることが私たち各自の人格改造に最も急要な事実....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
の知識慾を満足せしめんが為にこれが研究に従事するものにして、あえて自ら一般社会を警醒し、もしくは自ら彼らを救済せんとするにあらず。しかれども、もし余輩のこの研究....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
て、自分の目的は半ば達せられた。そしてもし自分のこの研究が、幾分にても一般世人を警醒し、部落の人々を自覚せしむるの資料になるを得たならば、これ実に望外の幸せである。....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
等で名高いからお上りさんや、山の手に一層有名である。しかし、品物も上等であろう。警醒社は教文館と相まってキリスト教的色彩の濃い店である。少年時代から二十歳頃まで....