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議す
「議す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
議すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「奈々子」より 著者:伊藤左千夫
《きょぎざんこく》にあきれてしまった。近隣親族の徒が、この美しい寝顔の前で埋葬を
議することを、痛く不快に感じた。自分もつまりはそれに従うのほかないのであってみれ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ゴは起上って、隅っこの安楽椅子に自分の身体を投げこんだ。それをホーテンスの眼が抗
議するように睨《にら》んだ。 「ホーテンス君。博士たちは何かを掴んだらしいね」 ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
うと思う。 ティコはこう言った。『星の影響を否定する者はまた神の全知と摂理を抗
議するものでもあり、また最も明白な経験を否認するものである。神がこの燦然たる星辰....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
スキリストをもて人の隠微たることを鞫き給わん日に於てである、其日に於て我等は人を
議するが如くに議せられ、人を量るが如くに量らるるのである、其日に於て矜恤ある者は....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
じりまわしていたがやがて顔をあげて、ジロリと僕の顔を見た。その面にはなにか僕に抗
議するような色があらわれていた。 「……素人はこれだから困るねえ」 と老人は重....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
、友野両家へも罹災者が入って来られた由。 ◯昨夜、疎開すべきや否やについて英と協
議す。但し決まらず。 ◯昨夜、ねえやの米ちゃん、松ちゃんを解雇し、親もとへかえす....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
の徒がつとにこの飲料を用いたことを確証するようないろいろな話の真偽をゆっくりと詮
議するのも価値あることではあるが、それはさておきここでいう道教と禅道とに対する興....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
いる会話の要点はこんなことなのである……真佐子が部屋をロココに装飾し更えようと提
議するのに藤村女史は苦り切った間らしいものを置いて、 「四五年前にあなたがバロッ....
「海底都市」より 著者:海野十三
力《せいりょく》をなくしているので、立上って逃げ出す元気はないばかりか、それに抗
議する声さえ出なかった。 (もう駄目だ。僕はやがてこの両人に殺される。――殺され....
「恐竜島」より 著者:海野十三
に対して、大きな丸い目をむけて、「おとうさんの、お仕事を、じゃましないでよ」と抗
議するようであった。 常識があり、礼節ただしいマルタン氏は、けっして腹を立てな....
「火星兵団」より 著者:海野十三
あろうか。
「博士、ほんとうですか、その話は。百人の子供を生むなんて、あまり不思
議すぎますよ」
博士は、仕方がないという顔で、首を左右にふった。
「ふん、お前....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
いながら餌をあさりに出てしまった。 作物を荒された村人は、よく親父のところへ抗
議するのだったが、親父先生は返事もしなかった。執拗に談じ込むと、彼はうるさそうに....
「迷信解」より 著者:井上円了
のが、信仰のあまり、神仏の名を書きたるものを家に奉置し、身に携帯するはもとより非
議すべきにあらざるも、これを所持すれば種々の病患、災害を免れ得ると信ずるに至りて....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
し、アメリカのクサリを断固切り、平和政策を樹立し、中日国交回復を実現しよう。右決
議する。 これが内容です。(拍手)この決議にもられているものは、平和と民主主義....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は最も明確に国家に対して軍事上の要求を提示しなければならない。私は世人の誤解に抗
議するとともに、私のこの態度だけは、わが同僚並びに後輩の諸君に私のようにせられる....