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議事堂
「議事堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
議事堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「正直ノオト」より 著者:太宰治
自信があったら、なんで、こんな、どぶ鼠みたいに、うろうろしていようぞ。銀座でも、
議事堂のまえでも、帝大の構内でも、りゅうとした身なりで、堂々あるいてみせるのだが....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
夫妻と話していると近くの時計台の鐘がおもしろいメロディーを打つ。あれはロンドンの
議事堂の時計を模しているのだとハース氏がいう。西欧の寺院の鐘声というものに関する....
「海底都市」より 著者:海野十三
じめトロ族の代表者たちが、いよいよ会談を始めることを承知した。 会議場は、市会
議事堂であった。 海底都市側では、市長をはじめ七名の最高委員たちが出席した。 ....
「金属人間」より 著者:海野十三
れとんで、金属Qの行方をたずねまわる。 「いました。金属Qらしい長マントの怪人が
議事堂の塔の上にいます」 「なに。
議事堂の塔の上に怪魔がいるというのか」 長戸....
「襟」より 著者:ディモフオシップ
って窓掛を卸して、まるで贋金を作るという風でこの為事をしたのである。 翌朝国会
議事堂へ行った。そこの様子は少しおれを失望させた。卓と腰掛とが半圏状に据え付けて....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
小生意気な生徒たちの口を黙らせてしまったのである。 空虚の棺桶は、ローマの国会
議事堂前へなぞらえた壇の下に、据えられていたが、これはふたたび女生徒に担がれて講....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ィリアの浮彫は世界的に有名だ。 第三頁。 クリスチャンボルグ宮殿。いまの国会
議事堂。灰いろの石の威厳ある立体。 ある頁。 トルワルゼン美術館。 ベルテ....
「首のない騎馬武者」より 著者:田中貢太郎
改めたもので、其の城址は市の中央になって、其処には松平侯爵邸、県庁、裁判所、県会
議事堂などが建っている。そして、柴田勝家の居城の址は、市の東南の方角に在って、明....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ないが、雄大な新たな自己が生れつゝあることを知って、満足した。 「山手を走って。
議事堂へんね」 そして放二の社へ辿りついたときには、晴れ晴れとした自分を見出す....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
持さえ、胸に湧いて来た。 珍しく、十二時近くまで、スワンで過ごして、日比谷から
議事堂横を、自動車で走り過ぎながら、前川は幾年ぶりかに、生甲斐のあるような楽しさ....
「独房」より 著者:小林多喜二
見ると、一緒の同志が「出たら、第一番に活動を見たいな。」と云った。 時代錯誤な
議事堂の建物も、大方出来ていた。俺だちはその尖塔を窓から覗きあげた。頂きの近いと....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
でいる建築を珍しそうにいうのも、今暫くの間であろう。 今遠く永田町に建っている
議事堂の鉄骨を眺めると、何となく心強いような感じがする。 現在の東京はまだ震災....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
て、成功の彼岸を見るに至るまでの苦心は思い知るべし。氏の案内により公園を一過し、
議事堂、博物館、礼拝堂等を外部より一覧して、レストランに入り午餐を喫し、閑談数十....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
をしてもらうことになった。 呼鈴が鳴って、八十人近くの市会議員がゾロゾロと市会
議事堂に入った。みな煤煙に焦たような顔をして、少しも生々したところがない。たとえ....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
いがあるかも知れぬ。精しいことは同君の御執筆を煩わす約束である。 今日いよいよ
議事堂で山形県史蹟名勝天然紀念物の調査会が開かれた。内務省から理学博士三好学君が....