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「議席〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

議席の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
はあったが、昨夜の彼の醜態を思い出した途端に、およそ滑稽至極なものに見えた。――議席は満場総立ちとなり、怒号と拍手と口笛と足踏みとで、まるで鼎の沸くような騒ぎだ....
旅愁」より 著者:横光利一
点とが残っているだけで、後は全部頭から胴を貫き朱の色に染って燃えていた。その下に議席の図もあったが、左方の人民戦線の議席五十六に対して右翼と中間併せて四十四より....
現代史の蝶つがい」より 著者:宮本百合子
治的自覚について話し、彼女の見たアメリカの選挙を手本とした。民主的な議会政治では議席を多くしめる政党が政策を実現できる。どんなに立派な政策をもっている政党でも議....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
的な公的な交渉からは隠される。その代り事物の諸性質の集合意志は性格を代表者として議席に送る。性格は議場に於てそれが代表する事物の権利を主張する、事物は性格の能力....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ョ化」に対する憤慨なのである。このブルジョア魂のためには岩田宙造博士は二度もその議席から立ち上った。右翼的勢力は、議会がブルジョアジー自身の腐敗という問題をば当....
待呆け議会風景」より 著者:宮本百合子
念塔めいた陰気な建物を遠望するよりここから眺める内部の方が遙にましな感じである。議席も議長席も傍聴席と同じおだやかな藍灰色の天鵞絨《ビロード》ばりで、下は暗赤色....
条件反射」より 著者:豊島与志雄
、ばかばかしくなる。静粛な議会などは、議場心理を知らない痴人の夢想だ。誰でもあの議席についたら、腕がむずむずして、脾肉の歎を感ずるのが当然だ。」 議会にそうい....
生前身後の事」より 著者:中里介山
先輩を乗り越えて副社長の地位に坐り込んで、その勢で選挙に出馬して首尾よく代議士の議席を齎《か》ち得た、無論政友系として下野の鹿沼あたりから出馬したが、その背景に....
桜の園」より 著者:神西清
このシメオーノフ=ピーシチクという古い家柄は、どうやらあのカリグラ皇帝が元老院の議席につけた例の馬から出ているらしい、とさ。……(腰かける)だが、困ったことには....
日記」より 著者:宮本百合子
、幾千と云う警官と、十幾万と云う民衆が例により検束のしっくらをやった。傍聴席から議席に蛇をなげつけた男があるとか、代議士を検束したとか、さてもさてもと云う感。 ....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ているのに気がついた。おりあしくも二、三週間前のことだが、ベエコンは下院における議席から、女王の要求によるある補助税の採決に反対したものである。税額が過重である....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
するの制規なり。州会にはローマ宗の大教正および教正、そのほかギリシア宗教正もその議席に列することを得るなり。 ローマ宗、ギリシア宗の僧侶および国教宗の僧侶は一....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
くや、すぐに開会を宣し、今日は必要あって議長席を副議長に譲るからと言うて、自分は議席に降りた。 副議長の梅田馬造(実の名は三造と言うのだが、市会では馬のような....
黒田如水」より 著者:吉川英治
必勝の態勢だけを宣べておけば、今夜のところはまずよかろうくらいに、秀吉は、宴後の議席でもあるので軽く考えて臨んでいたのである。 ところが、その席上で非常によく....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
でも公式表現と潜在事情との関係は忘れられてはならないので、公式には大衆無産政党の議席は全議員の一割五分にも足りないのである。だがこの公式には貧弱な状態も、潜在的....