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「議論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

議論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
の菅原雅平《すがわらまさひら》と親《したし》ゅう交っていた頃にも、度々このような議論を闘わせた。御身も知って居《お》られようが、雅平《まさひら》は予と違って、一....
」より 著者:芥川竜之介
た。が、彼にはハッシッシュや鴉片《あへん》の製造者にほかならなかった。 僕等の議論は今になって見ると、ほとんど議論にはならないものだった。しかし僕等は本気《ほ....
西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
山戦死説を弁じ出した。僕はそれを今、詳しくここへ書く必要はない。ただ、本間さんの議論が、いつもの通り引証の正確な、いかにも諭理の徹底している、決定的なものだった....
猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
ある。代議士は蟹の仇打ちは武士道の精神と一致すると云った。しかしこんな時代遅れの議論は誰の耳にも止《とま》るはずはない。のみならず新聞のゴシップによると、その代....
青年と死」より 著者:芥川竜之介
り外に仕方がないよ。 A (気の毒そうに)それならそれでいいさ。 B くだらない議論をしている中に夜がふけたようだ。そろそろ出かけようか。 A うん。 B じゃ....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
けんお》を抱いていた。―― 部落の老若は彼の罪を定《さだ》めるために、三日の間議論を重ねた。が、二人の尊たちはどうしても意見を改めなかった。彼等はそこで死刑の....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
《いわん》や殺戮《さつりく》を喜ぶなどは、――尤《もっと》も相手を絞め殺すことは議論に勝つよりも手軽である。 我我は互に憐まなければならぬ。ショオペンハウエル....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
ぎょう》じゃ。兵仗《へいじょう》の道は知る筈がない。が、天下は思いのほか、おれの議論に応ずるかも知れぬ。――高平太はそこを恐れているのじゃ。おれはこう考えたら、....
樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
ほとんど十年近くも読んだことのない樗牛をまたのぞいてみる気になったのは、全くこの議論のおかげである。 自分はその後まもなく、秋の夜の電灯の下で、書棚《しょだな....
田端日記」より 著者:芥川竜之介
向ったが、一向ものを書く気にもならない。そこで読みかけの本をよんだ。何だかへんな議論が綿々と書いてある。面倒臭くなったから、それもやめにして腹んばいになって、小....
兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
は自分の如く平生好んで悪辣な弁舌を弄する人間でも、菊池と或問題を論じ合うと、その議論に勝った時でさえ、どうもこっちの云い分に空疎な所があるような気がして、一向勝....
江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
の類ではない。 それから江口の頭は批評家よりも、やはり創作家に出来上っている。議論をしても、論理よりは直観で押して行く方だ。だから江口の批評は、時によると脱線....
「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
新道徳を築かんとした内部の要求の力である。わたしは以前彼と共に、善とか美とか云う議論をした時、こう云った彼の風貌を未だにはっきりと覚えている。「そりゃ君、善は美....
恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
し他に一人を数うべしとせば、唯児島喜久雄君あるのみ。僕は現在恒藤と会うも、滅多に議論を上下せず。上下すれば負ける事をちゃんと心得ている故なり。されど一高にいた時....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
。 また後半生には、科学上の学会にも出席しない。委員にもならない。これは一つは議論に加わって、感情に走るのを好まなかったためでもあろうが、主として自分の発見に....