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「譲与〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

譲与の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
其の書信を庄司に一々示した上、此の書信の前後のものをどこへやったのか。又この家屋譲与に関する書類は何うしたのかと、其の証拠を庄司に突きつけた上、因藤裁判長殿はこ....
絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
に個人的自己に迫り来るというのは、機械的にでもなく合目的的にでもなく、我々の魂の譲与を迫り来ることでなければならない。単なる了解の対象としてでなく、信念の対象と....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
せ、得意になり、売り、買い、計算し、命令し、約束し和解し、契約し取り消し、譲歩し譲与し還付し、整理し、混乱させ、蓄財し、浪費する。その他種々のばかなことを行ない....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ルボン家をして、一八一四年に「欽定《きんてい》された」保証の上に、彼らのいわゆる譲与の上に、再び手をつけしむるに至ったことは、いかに重大な誤謬《ごびゅう》であっ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ではなかったけれども、その内政処理の自由は認められていた。当時の政治制度は財産の譲与と分割に好都合であった。一定期間内に所有者が耕作しない土地は他の何人にも与え....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
知合です。ところが川田氏があまり次兄を愛されるので、あちらの親戚から故障が出て、譲与の契約の削減の事を仲介者の佐善氏から申されました。その態度に憤慨されたお兄様....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
の響と共に四散せん事を望みしなり。これ骨董蒐集の楽事《らくじ》を同趣味の後継者に譲与するものなればなり。此《かく》の如く骨董鑑賞家がその秘蔵品を競売に附するの方....
三国志」より 著者:吉川英治
淮南の袁術は自己の僭称せる皇帝の名と共に、持つところの伝国の玉璽をも、兄|袁紹へ譲与して、内にはふたり力をあわせ、外には河北、淮南を一環に合体して、いよいよ中原....
遠野物語」より 著者:柳田国男
なるべし。小字よりさらに小さき区域の地名は持主にあらざればこれを知らず。古き売買譲与の証文には常に見ゆる所なり。附馬牛の谷へ越ゆれば早池峯の山は淡く霞み山の形は....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
もので、公民の資格は認められません。中にも私奴婢の如きは、全く主人の財産で、売買譲与も出来る、殆ど人類としての権利は認められていなかったのであります。このほかに....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
ものは手数料半減であったのだ。 なお同家文書の中には、太鼓、旦那場、稲場の売買譲与質入等に関するものがある。「太鼓」とは或る町村内の神社仏寺の太鼓張かえの権利....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
められず、牛馬と同じく全く主人に飼養せられて、単に労役に従事し、主人の任意に売買譲与をもなしえた程で、全くその人格を認められなかったものである。 かくの如く、....