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讃美
「讃美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
讃美の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
者は或|基督《キリスト》教会の機関雑誌に不相変《あいかわらず》リヴィングストンを
讃美《さんび》している。のみならず彼の文章はこう言う一行に始まっている。――「悪....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
し僕の小説は「恋愛は至上《しじょう》なり」と云うのですよ。
主筆 すると恋愛の
讃美《さんび》ですね。それはいよいよ結構です。厨川《くりやがわ》博士《はかせ》の....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
三鞭酒《シャンパン》をワイシャツの神々が旨そうに飲んでいるのである。保吉は神々を
讃美しながら、今度は校舎の裏庭へまわった。
裏庭には薔薇《ばら》が沢山ある。も....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
を家として随所に青山あるを信ずる北海人の気魄《きはく》を、双手《もろて》を挙げて
讃美する者である。自由と活動と、この二つさえあれば、べつに刺身や焼肴《やきざかな....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
ところの何等かの努力を営み――仮令《たとえ》ば、頽廃的《デカダン》という事を口に
讃美しながら、自分の脳神経の不健康を患《うれ》うて鼻の療治をし、夫婦関係が無意義....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の現われは人類の歴史を荘厳なものにする。 誰か智的生活の所産なる知識と道徳とを
讃美しないものがあろう。それは真理に対する人類の倦むことなき精進の一路を示唆する....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
を、一つの集団となってよろけながら、十五、六人の華車な青年が、声をかぎりに青春を
讃美する歌をうたって行くのだった。クララはこの光景を窓から見おろすと、夢の中にあ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
であろう。落人のそれならで、そよと鳴る風鈴も、人は昼寝の夢にさえ、我名を呼んで、
讃美し、歎賞する、微妙なる音響、と聞えて、その都度、ハッと隠れ忍んで、微笑み微笑....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
りて、自己の責務の遂行を等閑視する、人気取式の神信心を排斥する。神は断じて単なる
讃美を嘉納されない。われ等は真剣な仕事の宗教熱烈な祈願の宗教、純真な尊敬の宗教を....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
進的で、総てが全く隔世の転換をしている。この向島も全く昔の俤は失われて、西洋人が
讃美し憧憬する広重の錦絵に見る、隅田の美しい流れも、現実には煤煙に汚れたり、自動....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
のチャイルド・ハロルドにあるレーマン湖のくだりや、またカレッヂの「モン・ブランの
讃美」を読むのも好んだ。読んで感ずると、声にも現われ眼にも涙を出すという風であっ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
夢を見たり、幻影を見たりするようになるのだ。 わたしはこの平和な場所にあらゆる
讃美の言葉をおしまない。それは、大ニューヨーク州の奥深く、あちらこちらにあるオラ....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
るんだ。おまえが帰ると、この画室の中は荒野同様だ。僕たちは寄ってたかっておまえを
讃美して夜を更かすんだよ。もっともこのごろは、あまり夜更かしをすると、なおのこと....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
いのだから、渠の手腕についてはあえて話すまい。が、その作品のうちで、瓜――甜瓜が
讃美される。露骨に言えば、しきりに註文され、よく売れる。思うままの地金を使って、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、八歳に至るもの、会日にはその父母もしくは乳母とともに寺にまいり、極めて簡短なる
讃美歌と、極めて簡短なる宗意問答を習読するなり。宗意問答はこれを小冊子に編成し、....