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豆狸
「豆狸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豆狸の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
深く見つめて立った。細長くって真白な皮でできた襟巻《えりまき》らしいものの先に、
豆狸《まめだぬき》のような顔が付着しているのも滑稽《こっけい》に見えた。彼は時計....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
で渡したんですが、丈といい、その見事さ、かこみの太さといっちゃあない。――俗に、
豆狸は竹の子の根に籠るの、くだ狐は竹筒の中で持運ぶのと言うんですが、燈心で釣をす....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ワニとかウワバミのような大者がいなくなってしまった。 こういう時こそ女狐なぞが
豆狸やイタチの襟首をつかまえてダッキのお千かお万ぐらいの真価を発揮してくれそうな....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
なって、 「おい、止《よ》そうよ。どうしたというんだい、こりゃア……」 麻布の
豆狸というのはあるが、御山内にももんじいが出るという話はまだ聞かない。それにして....