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「豆鉄砲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

豆鉄砲の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
この江戸にゃ、おれがいるんだぜ」 「なんだと!」 「下っぱのひょうろく玉たちが、豆鉄砲みたいな啖呵をきるなよ。観音さまがお笑いあそばさあ」 「気に入らねえやつが....
少年時代」より 著者:幸田露伴
せに家の人に聞えよがしに声高らかに朗々と読んで居るのです。而して誰も見て居ないと豆鉄砲などを取り出して、ぱちりぱちりと打って遊んで居たこともある。そういうところ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
たく笑って眺め下ろした。 「どうだい? 女形《おやま》、驚いたかい? ふふ、鳩が豆鉄砲を食ったような、きょとんとした顔をしてサ――いい流行児《はやりっこ》が、日....
火星兵団」より 著者:海野十三
て待っている。 佐々は、課長が、家出か殺されたのかと急な問いをかけたので、鳩が豆鉄砲をくらったように、目をまるくして、しばらくは口がきけなかったが、やがて、ご....
家なき子」より 著者:楠山正雄
わたしに窓からどけという合図をした。ふしぎに思いながら、わたしは服従した。かれは豆鉄砲を口に当ててふいた。かわいらしい鉄砲玉が空をまって、わたしの足もとに落ちた....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
められない。もう犯人はお分りでしょうね」 新十郎にこう訊かれて、虎之介はハトが豆鉄砲をくらッたようだ。海舟先生がついていないと、この男の威勢のないこと夥しい。....
南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
だから、かえって狎れて、こう言いきる以外に仕方がなかったのである。 令嬢は鳩が豆鉄砲くらったように目をパチパチさせたが、百合子をやさしく睨んで、 「たとえ本当....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
。 「安っ? どこへ行ってやがったっ?」 「へ?」 と立ちどまった安兵衛、鳩が豆鉄砲をくったようだ。 「だって、親分はわっしに、饗庭の屋敷へ張り込むようにいっ....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
武器が、なまけものの腕白小僧からとりあげられて置いてあった。かじりかけの林檎や、豆鉄砲やら、独楽、蠅とり籠、そのほか跳ねあがる紙の鶏がたくさんあった。見たところ....
武蔵旅日記」より 著者:山中貞雄
せて、 それを乞食に与え、 T「些少乍ら 余の志じゃ」 乞食はまるで、鳩が豆鉄砲を喰った形。呆然と殿様を見守る。 坂部文六が、木蔭で、此の様子を見て、ほ....