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豊沃
「豊沃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豊沃の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂言の神」より 著者:太宰治
りいた。私は形而下《けいじか》的にも四肢を充分にのばして、そうして、今のこの私の
豊沃《ほうよく》を、いったい、誰に教えてあげようか、保田與重郎氏は涙さえ浮べて、....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いた。そこで二人が後向きに石を投げると、それが皆人間になった。他の万物は、日光が
豊沃な川の泥を温めたときに自然に発生した、というのである。この伝説は大洪水に関す....
「道標」より 著者:宮本百合子
ばらさできらめいているのだった。
殿堂の正面からは、ヴェルダン市の廃墟をふくむ
豊沃なシャムパーニュの地平線が平和に展望される。納骨堂はさながらその
豊沃なフラン....
「ドン・バス炭坑区の「労働宮」」より 著者:宮本百合子
。帝政時代のロシア支配階級はその他多くの弱小民族を圧迫し生活権を奪うことによって
豊沃な耕地を、森林を、鉱山と港とを自分の富として加えた。タタール民族ユダヤ民族は....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
掛って、その湖を埋めたのです。そして、埋められた湖水の跡は、今では、伊太利で最も
豊沃な農園地の一つとして、知られていますし、埋めたトロニア家には、その時から、こ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
かった。彼の頭脳と性質と、そして一部には偶然とが、彼をして、経済学にとりすこぶる
豊沃な方途に向わしめたのである。しかるに不幸にも、彼は、社会改良家としての性質に....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
いうべき君主のあるのが、一般の状態だからである。そうして険要の地であるヤマトと、
豊沃で物資の多いヨドガワ(淀河)の平野と、海路の交通の要地であるオオサカの沿岸と....