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豪儀
「豪儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豪儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
が、娘っ子の巣を見のがしてなるもんですかい。ふたところあるんですよ」 「そいつあ
豪儀だ。この近所か」 「近所も近所も裏通りの路地に一軒、向こうの横町に一軒、裏通....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ふたり、ちゃんとれっきとしたやつが、あっしにだってありますよ」 「ほう、そいつあ
豪儀だな。いったい、何歳ぐらいじゃ」 「うらやましくてもおこりませんね」 「おま....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
鉄火というか、伝法というか、雪までがたいそうもなく江戸前に気短なところがあって、
豪儀といえば
豪儀ですが、ちらりほらりと夜の引きあけごろから降りだしたと思ったあい....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いの段じゃねえんですよ。お番所はひっくり返るような騒ぎですぜ」 「ほう。そいつあ
豪儀なことになったものだな。三つ目小僧のつじ切りでもあったのかい」 「なんかいえ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
としでいくつにおなりだか知らねえが、いつまでたっても知恵にさびの浮いてこねえのは
豪儀ですよ。そういえば、なるほどそのとおりなんだが、はてね? ええと、どっちへ向....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
した。 いよいよ平和になったとなると、鐘一つ売れぬ日はなし江戸の春――まことに
豪儀なものです。三月の声を聞くそうそうからもうお花見気分で、八百八町の町々は待ち....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
お納めいたしましてござります」 「なに、二十五本とのう! いちどきに二十五本とは
豪儀とたくさんのようだが、加賀家の御用は毎月そんなか」 「いいえ、ちとご入用の筋....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
大事と赤ん坊をひとり抱いているのです。 「ほほう。珍しいものをかっ払ってきたね。
豪儀なことに、目も鼻もちゃんと一人まえについているじゃねえか。どうやら、人間の子....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
とやらに、身共も共々どじょうにして貰おうゆえ、急いでついて参れ」 「ありがてえ。
豪儀と話が分っていらっしゃいまさあね。全く殿様の前だが、江戸のお方はこういう風に....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ンパンとふたりの居どころを突きとめて、けえりに四人して夜桜見物とでもしゃれたら、
豪儀に似合いの女夫雛と思うんですがね。どうですね、いけませんかね」 「…………」....
「おせん」より 著者:邦枝完二
したら、腹が冷え切っちまうだろうッてくれえ、今夜は財布が唸ってるんだ」 「それァ
豪儀だ。ついでだ、ちょいと拝ませな」 「ふん、重さん。眼をつぶさねえように、大丈....
「越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
、そのままにして置けば、死線を越すまで体力と角とで搏ち合うのであるから素晴らしく
豪儀である。激しい闘いになると、手に汗を握り、わが心臓が止まりはしないかと思うほ....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
事 │ └───────────────────────┘ 「ホオーッ!」 「
豪儀なもんだ。矢張りな。」 「有難いもんだ。」 盃と銚子がやかましく、カチャカ....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
から大阪とか、奈良とか気の向き次第どこへでも勝手に引越しができるというんだから、
豪儀なもんです」 ざっと紹介状に眼を通した後で、先生はこんなことも言ったりした....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
…。」とお豊は何か考えるらしく語《ことば》を切った。 「葭町へ出るのか。そいつア
豪儀《ごうぎ》だ。子供の時からちょいと口のききようのませた、好《い》い娘《こ》だ....