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豪富
「豪富〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豪富の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
共性からいって多少とも寛恕されることだと思っての申し出でだったのである。 その
豪富青年学者は早速返事を呉れた。その本は相憎く自分の手許にはなく私が知り得ないよ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
永六年板『子孫大黒柱』四)。伊勢の御笥作り内人《うちんど》土屋氏は昔槌屋と称え、
豪富なりしを悪《にく》み数十人囲み壊《やぶ》りに掛かりかえって敗北した時、荒木田....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
った。
江戸は妻恋坂《つまこいざか》に、あの辺いったいの広大な地を領して、その
豪富《ごうふ》諸侯《しょこう》をしのぎ、また、剣をとっては当節府内にならぶものな....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
之丞は耳にした。というのは他でもない、九郎右衛門の財産なるものが、予想にも増して
豪富なもので、別荘にあるところの財産の如きは、全財産から比べれば、百分の一にも足....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
扱って、これを墓に蔵めるの風習のあった事は言うまでもない。しかしながらそれは貴顕
豪富の間のみの事であって、一般庶民の間にあっては、殆ど委棄ともいうべき程の手軽な....