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豪族
「豪族〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
豪族の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
信長の崛起 天文十八年三月のこと、相遠参三ヶ国の大名であった今川氏を始めとし四方の
豪族に対抗して、尾張の国に織田氏あることを知らしめた信秀が年四十二をもって死んだ....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
が、此度は是非にも徴集に応ずべきことなりと強制されて居る。 其他公卿は、地方の
豪族に身を寄せたり、自ら領地に帰って農民に伍して生計を立てたりして、京都に留る者....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
包んだような凄じい群集である。 かりに、鎌倉殿としておこう。この……県に成上の
豪族、色好みの男爵で、面構も風采も巨頭公によう似たのが、劇興行のはじめから他に手....
「死者の書」より 著者:折口信夫
この幸福な転変に、目を※って居るだろう。此郷に田荘を残して、奈良に数代住みついた
豪族の主人も、その日は、帰って来て居たっけ。此は、天竺の狐の為わざではないか、其....
「鬼を追い払う夜」より 著者:折口信夫
地方も多いのです。年越しは、大晦日と同じ意味に用いる語です。 九鬼家と言う古い
豪族の家では、節分の夜、不思議な事を行われると言う噂がありました。ある時、松浦伯....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
識見のすぐれていたことを見せている。 村の大きなもの、郡の広さで国と称した地方
豪族の根拠地が、数えきれないほどあった。国と言うと、国郡制定以後の国と紛れやすい....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
勿論くわしいことは知らないのであるが、足利時代の遠い昔、三好家はその土地における
豪族であって、なにかの事情からKの土地に住む
豪族の森戸家へ夜討ちをかけて、その一....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
、大蔵権大輔となり、従四位を授けられ、修理権太夫にまでも進めり。思ふに関東の一大
豪族、武略と共に材能もありて、当時有数の人材也。然るに、南風競はず、北朝の勢、益....
「反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
えない形の世の中と言うものは、考えられなかったのである。政治上の実権を持っている
豪族達にとっては、此宮廷を自分の方へ寄せて来る事が、何よりも必要であった。天子の....
「荘子」より 著者:岡本かの子
なれず、相変らず不味そうにもそりもそり夜食の箸を動かして居る。 妻の田氏は魏の
豪族田氏の一族中から荘子の新進学徒時代にその才気|煥発なところに打ち込んで嫁入っ....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
緋毛氈のかわりに、敷妙の錦である。 ことごとく、これは土地の大名、城内の縉紳、
豪族、富商の奥よりして供えたものだと聞く。家々の紋づくしと見れば可い。 天人の....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
な行動は、しかし、時のインド総督カーゾン卿の目に異様の冷光をひらめかせたらしく、
豪族タゴール一家の周到な庇護によってわずかに事なきを得は得たものの、ついに久しく....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
いういわゆる華族です。第二ンガクバ(真言族)第三ポンボ(古教族)第四シェーゴ(古
豪族)です。第一華族というのは古代の大臣あるいは将軍らの子孫でこの内にはヤブシー....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
進行していた。源氏重代の家来たち、和田・三浦・畠山・比企・朝比奈・宇都宮などの諸
豪族は北条氏に対する反感を深くしているのに乗じ、種々策謀して、次々に叛旗を翻させ....
「古事記」より 著者:太安万侶
歌は神語《かむがたり》と申す歌曲《かきよく》です。 系譜 ――出雲系の、ある
豪族の家系を語るもののようである。―― この大國主の神が、※形《むなかた》....