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「豪気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

豪気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は揚がり屋敷へおっぽり込んでおいてな、江戸錦どんとあとからゆっくりやって来なよ。豪気に寒いようだから、お近づきのしるしにお関取りといっしょで寄せなべでもつつこう....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
りのお炊事をするささやかなるべき浪人者のあと家内たちのかまどにしては、少し造りが豪気に大きすぎたものでしたから、鋭く目を光らしながら近づいて、巨細《こさい》にあ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、なににもまさる極楽の囚人たちです。 「来た！ 来た！ おつけだぞ」 「めっぽう豪気なことになりやがったじゃねえか。湯気がたっているぜ」 「捜し出すなら捜してみ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
、笊に三杯もございます。まだ台所の柱にも束にしてかかっております。」 「そいつは豪気だ。――少し余分に貰いたい、ここで煮るように……いいかい。」 「はい、そう申....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
角は孔雀明王咒を持してそういうようになったというが、なるほど孔雀明王などのような豪気なものを祈って修法成就したら神変奇特も出来る訳か知らぬけれど、小角の時はまだ....
「太郎坊」より 著者:幸田露伴
て座を立って退いたが、やがて鴫焼を持って来た。主人は熱いところに一箸つけて、 「豪気豪気。」 と賞翫した。 「もういいからお前もそこで御飯を食べるがいい。」 と....
「明治開化　安吾捕物」より 著者:坂口安吾
真珠採りとシャレてみようではないか。呉れ呉れも、秘密、々々」 と、畑中は無類に豪気の海の強者、実際は慾心よりも冒険心にうずかれたのだ。正直のところが、真珠採り....
「明治開化　安吾捕物」より 著者:坂口安吾
承知で一度は後嗣に選んだのは、その業病のために一そういたわりをよせる駒守の心事、豪気の丈夫にふさわしい痛快なあわれみと云うべきであろう。だが、いささか情に溺れす....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
と進言した。折柄秀吉は征韓の志を起し、武備兵糧を充実させた時であったから、天性の豪気いよいよ盛んに、直ちに右筆をして、呂宋総督マリニャス宛ての勧降の書を認ためし....
「活人形」より 著者:泉鏡花
いて棄てる強者が控えておると、口から出任せ吹き立つるに、得右衛門はあてられて、「豪気々々、その口で歩行いたら足よりは達者なものだ。さあ行こうかい。といえばどんじ....
「西航日録」より 著者:井上円了
如何と人問はゞ天上天下唯我独尊 岳勢巍巍圧四陬、摩天積雪幾千秋、人間一接斯光景、豪気将呑五大洲。 （高大なる山の姿は巍々としてそびえて四方を圧倒し、天にもとどか....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
児。 （日光丸の船内には名医がいて、私ははじめて会ったのに旧知の人の思いがした。豪気の持ち主で堂々としてだれもかなわない。日本国の一男児である。） の狂詩を船医....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
来は人で黒くなっていた。菊子は群衆を掻き分けて蓆を被られた父の屍を見たが、さすが豪気な娘でもしばらくそこを立上ることが出来なかった。 弘子からの電話で、第一に....
「情鬼」より 著者:大倉燁子
殺だとお思いになりまして？」 Ｓ夫人とは違って私は直接小田切大使を知っていた。豪気な才物だが、また一面には情にもろい、涙のある優しい人だった。おまけに亡き夫人....
「山椒魚」より 著者:北大路魯山人
、 「ではお願いしましょう」 と料理方を頼んだ。なにしろ奇っ怪な山椒魚なので、豪気の久兵衛も初めのうちは、ガタガタふるえて気味悪がっていたが、意を決して一撃を....