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「貞徳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貞徳の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
に生きていて、しかも延喜の世に住んでいたところは、実に面白い。 或時長頭丸即ち貞徳が公を訪うた時、公は閑栖の韵事であるが、和らかな日のさす庭に出て、唐松の実生....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
っている。そればかりではない、足利時代の『鷹筑波集』からも、猿楽狂言からも、また貞徳の「独吟百韻」からも、富士|詣の群衆のざわめきは、手に取るように聞えるが、そ....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
ばこそ誹諧は栗の本を迷い出て談林の林をさまよい帰するところを知らなかった。芭蕉も貞徳の涎をなむるにあきたらず一度はこの林に分け入ってこのなぞの正体を捜して歩いた....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と直し』慶安三年印本に※《おいかけ》を鍋とりという事いかがと制したれど、その師|貞徳《ていとく》の句にも見え近くは『仮名字例』(延宝四年印本)に「おいかけ、※、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
っかい》集』に「ヨメをとりたる宿の賑《にぎわ》ひ」「小鼠をくはへた小猫ほめ立てゝ貞徳」、加藤雀庵はヨメは其角の句に見えたヨメが君の略で、『定頼卿家集』に、尼上の....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
くあんゆきかぜ》が『古今夷曲集《ここんいきょくしゅう》』を見れば宗鑑《そうかん》貞徳《ていとく》ら古俳人として名ありしものの狂歌を載せて作例となせるもの多し。い....
埋もれた日本」より 著者:和辻哲郎
はそれ以前から熱心な仏教排撃者であって、仕官の前年に『排耶蘇』を書いている。松永貞徳とともに、『妙貞問答』の著者|不干ハビアンを訪ねた時の記事である。その時、ま....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
門で、もう一家を成している人ですから」 「ハハア、連歌師ですか」 「いえ、紹巴や貞徳のように、連歌で生活を立てている人ではありません。――また私と同じような家が....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
もなかった。うすうすのことは誰でも察していたのである。 だから彼の祐筆や、松永貞徳なども、やむなく彼の素姓に筆のふれる時には、 秀吉公、曰く、 われ尾州の民間....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
いうことに、注意を払うことが疎かであったように思われる。私などの見たところでは、貞徳の門流は京都を本山とし、古式の風雅を尊重して止まなかった故に、いわゆる賤山が....