» 貧的

「貧的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貧的の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
隠亡堀」より 著者:国枝史郎
|奴が、上方の方へでも引っ越したらしい。何処を漁っても獲物がねえ」 「じゃあ随分貧的だろう?」 「顔色を見てくれ、艶があるかね」 「お袖は何うだ? 顔の艶は?」....
五重塔」より 著者:幸田露伴
その後で鉄が親から泣き込まれ、ああ悪かった気の毒なことをしたと後悔してもこっちも貧的、どうしてやるにもやりようなく、困りきって逃亡とまで思ったところを、黙って親....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
す。ドミトリイ・フョードロヴィッチなんか、身持ちからいっても、知恵からいっても、貧的なことからいっても、どこの下男よりも劣った人間で、何一つできもしないくせに、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
様連、ここを先途《せんど》と貧乏くらべだ。 当てられてはたまらないから、いかに貧的《ひんてき》な顔をしようかと、苦心|惨澹《さんたん》。 「あいや、伊達《だて....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
みんなわかる! さあ、買ったり買ったり! オヤオヤ、誰も買わねえのかい? 呆れた貧的ぞろいだなあ。ふん、(幕のフチに手をかけ、眼をむいて声色)いずれを見ても貧乏....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
みんなわかる! さあ、買ったり買ったり! オヤオヤ、誰も買わねえのかい? 呆れた貧的ぞろいだなあ。ふん、(幕のフチに手をかけ、眼をむいて声色)いずれを見ても貧乏....