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貨財
「貨財〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貨財の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
られたということである。 この話は、けだし僧正が衆弟子の出家たる本分を忘れて、
貨財の末に齷齪《あくせく》たるを憫《あわれ》んで、いささか頂門の一針を加えられた....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
夢中に童女と通じ、市中の人をことごとく裸で躍らせ、女をして裸で水を負うて躍らせ、
貨財を求め、後家に惚れられ、商店をはやらなくし、夫婦を睦《むつま》じくし、自分の....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
べき巨船を造り、船内の構造をすべて宮殿のごとく華麗にし、それに古代のあらゆる珍宝
貨財と、百人の勇士と百人の美人とを乗せ、世界の諸国を経めぐらんとその国の港を出帆....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
如市、五福臨門、客似雲来、後来更好」(富裕の客がみえ、もろもろの福が門にみちて、
貨財はどんどん回転し、その門前は市のように繁昌して、五つの福(長生・富・健康・道....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
間に、遠き近き親類の人々、或いは生前に貸ありといい、或いは約束ありと称して、家の
貨財は味噌の類までも取り去りしかば、この村|草分の長者なりしかども、一朝にして跡....