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貰い乳
「貰い乳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貰い乳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
知己《しるべ》の者が大門町《だいもんちょう》にございますから、それへ参って若様に
貰い乳をして育てゝ居るという情ない成行《なりゆき》、此の通り無茶苦茶に屋敷の潰れ....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
乳の無いので困ったろうねえ」 婆「そうだ、長左衞門|殿とおさなさんが可愛がって
貰い乳イして漸々に育って、其の時名主様をしていた伊藤様へ願って、自分の子にしたが....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
こかへ出かけてゆく。そうすると、火のつくように泣く赤児を抱いて、羅宇屋が長屋中を
貰い乳してまわる……このあたりは絶えて輝しい太陽の照ったこともなく、しじゅうジメ....
「枯尾花」より 著者:関根黙庵
られ、その日稼ぎの貧棒人とて、里子に遣る手当も出来ず、乳が足ぬので泣せがむ子を、
貰い乳して養いおりしが、始終子供に斗り掛っていれば生活が出来ないから、拠無くこの....
「童子」より 著者:室生犀星
ちにも、朝と昼と、そして晩には、女中の夏と、世話をしてやっている平林とが交る交る
貰い乳をしに、動坂まで行かなければならなかった。そのたんびに平林に、乳を呉れる女....