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「貴族院〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

貴族院の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
す。例えば、今の代が学士なら、その次が博士さ、大博士さね。君。 謂って見れば、貴族院も、一家族で一党を立てることが出来る。内閣も一門で組織し得るようにという遠....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
時正成の策戦を妨害して、正成に湊川で無理な軍をさせ、事を誤った公卿の子孫である、貴族院の子爵議員などが、今更尊氏の攻撃をするのはおかしい。....
近時政論考」より 著者:陸羯南
せんことを期す。貴族主義は国家の秩序を保つに必要なり、ゆえに国民論派は華族および貴族院の存立に異議を抱かず。平民主義は権利の享有を遍くするに必要なり、ゆえに国民....
言いたい事と言わねばならない事と」より 著者:桐生悠々
った。斎藤隆夫氏の質問演説はその言わねばならないことを言った好適例である。だが、貴族院に於ける津村氏の質問に至っては言わねばならないことの範囲を越えて、言いたい....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
で、過去の日本が、名門の子供を優秀にした、つまり、近衛とか木戸という子供は、すぐ貴族院議員となり、日本の枢機にたずさわり、やがて総理大臣にもなるような仕組みで、....
次郎物語」より 著者:下村湖人
呼ばれ、若い国民の大導師とさえ呼ばれている社会教育の大先覚者で、その功績によって貴族院議員に勅選された人なのである。次郎はまだ一度もその風貌に接したことはなかっ....
光は影を」より 著者:岸田国士
きれいに刈りこまれた生垣が、今は、ジャングルのように枝葉が伸び放題になつている元貴族院議員の邸の門には、その標札が消えて、別の名前が出ていた。いつも会えば向うか....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
、葉桜と欅の若葉に、初夏には早い青嵐が吹いていた。 結果は、諭旨退学である。前貴族院議員本間千代吉、高橋ドリコノ博士、元アルゼンチン公使内山岩太郎らをはじめと....
議会見物」より 著者:佐藤垢石
う名文句を吐いた平沼騏一郎が、総理大臣として施政演説をやるちうことであったから、貴族院の傍聴席を覗いて見た。ところが、平沼がひどく老けているのに驚いたのである。....
新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
かわらず、とかく一般人にはこの後の目的が眼につかないのである。先日三上文学博士が貴族院でされた演説のなかで、法科万能を攻撃し、法学的素養の価値を蔑視するような議....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
よく盛返した。その家は今でも連綿として栄え、初期の議会に埼玉から多額納税者として貴族院議員に撰出された野口氏で、喜兵衛の位牌は今でもこの野口家に祀られている。然....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
やつして、そっと亡命せざるをえなかったではありませんか。これもまた」とベエコンは貴族院議員たちのほうに振り返りながら結論した、「これもまた、諸卿の深く同意さるる....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
近きをもって、特別に上帝の監護を受くべしと。その妄信かくのごとし。 スペインの貴族院には高僧および教正列席の権を有し、下院には一寺の住職はもちろん、いやしくも....
婚期はずれ」より 著者:織田作之助
、かねがね理由もなく母親に頭の上らぬ自分の顔をしょんぼり鏡に覗いてみた。そして、貴族院いうたら、あんた、どんな組織イになってるか知ってなはるかと、セルロイドのマ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
彼処ん王さまん如っとたい。よか親子ですもんな。三等に乗っとりますばってん、そりゃ貴族院議員の資格もあるちいいよりましたばい。鯨ん鑵詰ばこさえとる。全国に出します....