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買い出し
「買い出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
買い出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
って、とびだしてしまう。平常は十時ごろになると、誰かが宿屋へ馬鈴薯か豆腐、ねぎを
買い出しに行ってくる。石川はむやみと馬鈴薯が好きだ。家では、一日食っているんだそ....
「ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
た。彼は私の手料理を望みましたので、その日取りの前日に、私はOと一緒にその材料の
買い出しに出かけました。食物に飢えたOの眼には、走りものの野菜がことに眼をひきま....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
を結びたり。覚めて後、深くこれを考うるに、その秋水の閃々たるは、前々日、古物商の
買い出しに来たるあり。戸を破りたるは、前日ある家に遊びしに、その家の馬逸して、廏....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
なお危険がない。ホテルのそばでは青物市場があってそこへ日本人の女の人が沢山青物を
買い出しに行っているのをみたのであった。 一番終りの日に、支那芝居を一時間ほど....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
途端に、必ず際どい所で故障がはいるんだ」 と、呟いた。 復員列車といおうか、
買い出し列車といおうか、汽車は震災当時の避難列車を思わせるような混み方であった。....
「放浪」より 著者:織田作之助
われると、え、そうでんねと揉手をし、串の勘定も間違い勝ちだった。それでも、臓物の
買い出しから、牛丼の飯の炊出し、鉢洗い、その他気のつく限りのことを、遊んでいろと....
「放浪」より 著者:織田作之助
われると、え、そうでねんと揉手をし、串の勘定も間違い勝ちだった。それでも、臓物の
買い出しから、牛丼の御飯の炊出し、鉢洗い、その他気のつく限りのことを、遊んでいろ....
「わが町」より 著者:織田作之助
お辰は時々来て、十銭、二十銭の小銭を無心した。 ところが、冬の朝、黒門市場への
買い出しの帰り廻り道して古着屋の前を通り掛った種吉は、店先を掃除している蝶子の手....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
ほど混乱しストーヴは火が消えていました。ジョウは火を起し、お湯がわくまでに市場に
買い出しにいくことにしました。えびとアスパラガスと、いちごを二箱買って来ると、火....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
をよくする利目があるというので、いわゆるシナの仙薬を拵えるためにチベットから沢山
買い出して行くです。なかなかその値段は高いもので、ごくよい血角になるとその価もま....
「フランダースの犬」より 著者:菊池寛
がつづくのでした。それもそのはず、近頃アントワープから驢馬を仕立てて、毎日牛乳を
買い出しに来る商人があらわれたのです。そうして、少年をあわれんで、その商人の牛乳....
「明石鯛に優る朝鮮の鯛」より 著者:北大路魯山人
らしいたいが、一体どこへ売られて行くのか調べてみると、出漁先沖合いに下関方面から
買い出し船がやってきて、その多くは内地へ運んで行くのだそうだ。 話は別になるが....
「外米と農民」より 著者:黒島伝治
しく、精米所へ搗きに出しているのが目につく。ある一人の女が婉曲に、自分もその村へ
買い出しに行こうと思うが売って呉れるだろうかとS女にたずねてみた。農家は米は持っ....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
の外交員の名刺も這入っていた。勿論、燐火の注文を取って来た、ためしもなく、用材の
買い出しに行ったこともなかった。 工場の出入口まで来ると彼は、そこで煙と塵埃と....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いと云えば、痛快にないね、観光ホテルでは、お客が食べたいものを注文するとそれから
買い出しに行くというノンビリしたものであった。さればとて旅客がそれで不自由を感じ....