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買入れる
「買入れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
買入れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
ほど儲《もう》かるんですから」
お島はそう言ってそのミシンや裁板《たちいた》を
買入れるために、小野田の差金で伯母の関係から知合いになった或る衣裳持《いしょうも....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
親の家は何処だえ」 縫「はい」 富「隠しちゃアならん、お前に迷惑は掛けん、これは
買入れるに相違ない、今代金を遣るが、菊という者なればそれで宜しいのだ、菊の親元は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いい刀だ、拙者は確実に虎徹と信じている、よし虎徹でないまでも、近藤が虎徹と信じて
買入れるほどの刀だ、まして、近藤自身の手にかけて、その切れ味を保証した刀だ、もし....
「黒点」より 著者:豊島与志雄
れながら、他の事では殆んど相手にされなくなっていった。正月の買物のことだの、炭を
買入れることだの、竈の下を瓦斯にするか薪にするかということだの、姉がカフェーを住....
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
ラス王は、新しい御殿をたてることにしました。かれは掲示を出して、材木や石材などを
買入れることから、人夫を使うことをふれさせ、何によらず高い価を払うことにしました....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
ろう。彼れの営業は単に、英国の毛織布を購買し、そして彼がポルトガルの貨幣をもって
買入れる為替手形でそれに対し支払をなすことである。彼れの取引は疑いもなく、彼がそ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
手として相会する。しかしまた、用役の市場には、生産的用役として地用・労働・利殖を
買入れる企業者のほかに、消費的用役として地用・労働及び利殖を
買入れる地主、労働者....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
現在その受取分の半ば以上を租税に支払うとすれば、租税の廃止によってその労賃により
買入れる貨物が半値に下落した場合にも労賃そのものは引続き依然として同一の名目価値....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
を顧《かえり》み「しかし西洋料理でも拵《こしら》えようとするものはテンピの一つ位
買入れる熱心がなければとても駄目《だめ》だ。今の人はどんな片田舎に至るまで男なら....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
も出来ます。こういう西洋食品は新しいのと古いので煮える時間が大層違いますから最初
買入れる時よくその品物を択ばなければなりません。新しいものは掻廻しながら煮ると三....
「三国志」より 著者:吉川英治
いっているのです」 と、告げた。 呂布は、大口あいて笑った。 「武将が、馬を
買入れるのは、いざという時の心がけで、なにも、目にかどを立ててさわぐこともあるま....