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買食い
「買食い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
買食いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
母親を蝶子はみっともないとも哀《あわ》れとも思った。それで、母親を欺《だま》して
買食いの金をせしめたり、天婦羅の売上箱から小銭を盗《ぬす》んだりして来たことが、....
「足迹」より 著者:徳田秋声
で、昼間外へ出る時は傘までお庄のをさして行くくらいであったが、金が一銭もなくても
買食いだけはせずにいられなかった。お鳥と一緒にいると、お庄は自分の心までが爛れて....
「爛」より 著者:徳田秋声
だ。」 留守のまに、細君が知合いの家で、よく花を引いて歩いたり、酒を飲んだり、
買食いをしたりすることなどを、浅井はお増にこぼした。それに病気が起ると、夜中でも....
「山椒魚」より 著者:岡本綺堂
いう診断であった。しかしその一人は無事で、そのいうところによると、三人は昼間から
買食いなどをした覚えもない。単に宿の食事を取っただけであるから、もし中毒したとす....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
こう庶民の話題には、のぼっていない。代りに、売店はよく売れている。ぼくもなんだか
買食いがしたくなる。しかし嘉治さんは紳士だし、杉本画伯は賤しからざる風貌だし、O....