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貸出
「貸出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貸出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
が議員たちによって可決されたばかりか、さらに大蔵省は市民に対して莫大な低利資金を
貸出す準備を早急にしなければならぬことになって、そのため、この地方のような山間農....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
散逸したものがドコかに残ってると思うが、所在を明らかにしない。帝大のは偶然館外に
貸出してあった一冊が震火を免かれて今残っている。この一冊と早大図書館所蔵本とが今....
「海底都市」より 著者:海野十三
、早速《さっそく》博物館へテレビジョン電話をかけまして、旦那さまのお好みのものを
貸出してもらうことにいたしましょう」 僕はそれを聞いてびっくりした。博物館から....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
家には門外不出を標榜している人が多く、自宅へ来て読むというならば読ませてやるが、
貸出しはいっさい断わるというのである。そうなると、その家を訪問して読ませて貰うの....
「読書雑感」より 著者:岡本綺堂
家には門外不出を標榜している人が多く、自宅へ来て読むというならば読ませて遣るが、
貸出しは一切断るというのである。そうなると、その家を訪問して読ませてもらうのほか....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
糸を実際に操っているものは「銀行」だった。 例えば銀行が沢山の鉄工業者に多大の
貸出しをしている場合、自分の利潤から云っても、それ等のもの相互間に競争のあること....
「公開書架(Open-shelf-system)につきて」より 著者:佐野友三郎
参考図書館の性質を有するものを除き、一般の公共図書館に至りては、多く、図書の館外
貸出を主とし、小規模の通俗図書館に至りては、館外
貸出のみによるもの少なからず。か....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
十函を購入することとし、州立図書館長これが管理の任に当り、町村の申出によりこれが
貸出に応ずることとし、これが貸付を得たる地方委員と地方図書館員とをして、文庫に対....
「家」より 著者:島崎藤村
は切出しかねていた。金の話であった。郷里に居る正太の知人で、叔父の請判があらば、
貸出しそうなものが有る。商法の資本として、二千円ばかり借りて来たい。迷惑は掛けな....
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
であった。そして人のいい夫を其方退《そっちの》けにして、傭い人を見張ったり、金の
貸出方《かしだしかた》や取立方《とりたてかた》に抜目のない頭脳《あたま》を働かし....
「縮図」より 著者:徳田秋声
を受けた時で、同じ料亭の別の座敷も受けていて、その方がお馴染の鰹の罐詰屋と銀行の
貸出係との商談の席であり、骨も折れないので、二三人の芸者とお料理を運んだりお酌を....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
規定などをもちだして、くどくどと説き立てるのだった。そして、共済基金の涸渇から、
貸出規定の改正などの点になると、彼は明らかに反動的な立場に身を置いていた。そうい....
「道化役」より 著者:豊島与志雄
んでみた。社長は一寸額に皺をよせて考えたようだったが、別に穿鑿もせずに、その担保
貸出を取計らってくれた。而も社員だというので特別に、抽籤期はまだ遠いにも拘らず、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はない」 「でも先生は、仙台様の御宝蔵にあって、たとえ将軍家が御所望になってもお
貸出しをなさらない赤穂義士の書き物を、一目見たい見たいとおっしゃったようにお聞き....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
「承りましょう」 「まず、こちらの考えでは、その金を八朱の利子附きで、百姓町人に
貸出すのじゃ」 「金利をお取上げになりますか」 「いや、金利を取るのが目的ではな....