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貸出し
「貸出し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貸出しの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
家には門外不出を標榜している人が多く、自宅へ来て読むというならば読ませてやるが、
貸出しはいっさい断わるというのである。そうなると、その家を訪問して読ませて貰うの....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
糸を実際に操っているものは「銀行」だった。 例えば銀行が沢山の鉄工業者に多大の
貸出しをしている場合、自分の利潤から云っても、それ等のもの相互間に競争のあること....
「家」より 著者:島崎藤村
は切出しかねていた。金の話であった。郷里に居る正太の知人で、叔父の請判があらば、
貸出しそうなものが有る。商法の資本として、二千円ばかり借りて来たい。迷惑は掛けな....
「海底都市」より 著者:海野十三
、早速《さっそく》博物館へテレビジョン電話をかけまして、旦那さまのお好みのものを
貸出してもらうことにいたしましょう」 僕はそれを聞いてびっくりした。博物館から....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いう国が金主につき、お江戸の方へはフランスという国が金主について、お金をドンドン
貸出して戦《いくさ》をさせることになっているんですとさ」 「ばかげた噂だ、毛唐を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
はない」 「でも先生は、仙台様の御宝蔵にあって、たとえ将軍家が御所望になってもお
貸出しをなさらない赤穂義士の書き物を、一目見たい見たいとおっしゃったようにお聞き....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
散逸したものがドコかに残ってると思うが、所在を明らかにしない。帝大のは偶然館外に
貸出してあった一冊が震火を免かれて今残っている。この一冊と早大図書館所蔵本とが今....
「読書雑感」より 著者:岡本綺堂
家には門外不出を標榜している人が多く、自宅へ来て読むというならば読ませて遣るが、
貸出しは一切断るというのである。そうなると、その家を訪問して読ませてもらうのほか....