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貿易風
「貿易風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
貿易風の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
うち、ふと消えた。二三年してから僅かに三四篇また現われた。それは、「飛魚」とか「
貿易風」とかいう題の種類のもので、いくらか詩風は時代向きになったかと感じられる程....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
ままに、遥かの濤声《とうせい》に耳をすましていると、真蒼な潮流と爽《さわ》やかな
貿易風との間で自分の見て来た様々の人間の姿どもが、次から次へと限無く浮かんで来る....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
――私はもっとはっきり書くことは許されていない――の風上に出るために、これまでは
貿易風について赤道の方へ走っていたが、今度は赤道から離れてその島へ向って走り、昼....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
トルから二リットルぐらいの、清水を持っているのだ。 この島々の付近には、北東|
貿易風(一年中、きまって北東からふいている風)がふいている。もし、大西風がやんで....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
――十一月の後半から三月中旬までを最適とす。四月と五月は炎暑。六月、九月は南西の
貿易風。十月、十一月は北東
貿易風。同時に降雨期。 特別の注意――東洋旅行にたい....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
だ。はげしい海流を横切るんだ。 そして、とうとう黒潮の流《ながれ》に乗ったり、
貿易風に吹かれたりして、マーシャル諸島のはずれにある、小さい無人島へたどりついた....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
附きの五百噸ばかりの帆船。それが、雑貨燐鉱などをはち切ればかりに積んで、いま北東
貿易風にのり赤道を越えようとしている。 若人のあこがれ、海のロマンチシズムは帆....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
輝き、尼連河の上に風が吹く。) 印度洋中作(印度洋中の作) 連日船揺動、波高
貿易風、檣頭無空。 (連日船はゆり動き、波は
貿易風によって高い。帆柱のかなたなに....
「三国志」より 著者:吉川英治
な南風が吹いて、一日二日のあいだ冬を忘れることがある。その変調を後世の天文学語で
貿易風という。 ところが、今年に限って、まだその
貿易風がやってこない。孔明は長....