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賃借り
「賃借り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賃借りの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「築地河岸」より 著者:宮本百合子
とが、各部門別のインデックスで整理、陳列されていた。会議室は、もう一階上の四階を
賃借りしてつかうのだけれど、準備の間はもとより集会の間にも道子は幾度かそこを上か....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、精一パイ準備しても、参会者の頭数やお供え物を差引くと、あとには白木のバラックと
賃借りの幕が残るぐらいのものだ。 喜兵衛の葬式は充分に時間をかけて本場の木やり....
「白光」より 著者:井上紅梅
神仏のように畏敬し、深く前の軽薄を悔いて気を失うばかり……自分の襤褸屋敷の門内を
賃借りする雑姓を追い出し――追い出すどころか、なかなかどうして彼等自身で運び出す....
「愚かな男の話」より 著者:岡本かの子
り手数もかかると、男は考えたのである。そこで知人から乳の出る牝牛を一ヶ月の約束で
賃借りして庭に繋いで飼って置いた。 牝牛の腹から出る牛乳を毎日|搾らずに牝牛の....
「ニュー・ヨーク 『青春の自画像』より」より 著者:前田河広一郎
ヴィレーヂへフロイド・デルを訪問せねばならぬし、どこかのタイプライタア屋へ機械の
賃借りの申込みもせねばならぬし、第一に、ニュー・ヨークとはどんなところかも知って....
「鴻ノ巣女房」より 著者:矢田津世子
服の下請をするようになった。ぎん一人では手もまわりかねるので、中古を買いこんだり
賃借りをしたり、いまは通いの娘たちも汗みずくの忙しさである。 年寄りの主人夫婦....
「頸の上のアンナ」より 著者:神西清
に、古衣裳を見違えるように新しく仕立て直したり、手袋をベンジンで洗ったり、宝石の
賃借りをすることなどを心得ていたし、またやはり母親と同じく、眼を器用に瞬いたり、....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
者の話では月給は三円のはずだったのに、二円五十銭しかくれない。そのうえ、ふとんが
賃借りなので、手元には二円しか残らなかった。 中国人は日に二食である。これは発....