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「資本主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

資本主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
のは臆病《おくびょう》ものか怠けものである。 * 我我を支配する道徳は資本主義に毒された封建時代の道徳である。我我は殆《ほとん》ど損害の外に、何の恩恵....
片信」より 著者:有島武郎
。これらの偉大な学者や実際運動家は、その稀有《けう》な想像力と統合力とをもって、資本主義生活の経緯の那辺にあるかを、力強く推定した点においては、実に驚嘆に堪えな....
想片」より 著者:有島武郎
る)を根柢的に打ち崩《くず》したものは実にブルジョア文化を醸成《じょうせい》した資本主義の経済生活だと断言している。そしてかかる経済生活を打却することによっての....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
習慣とが欠くべからざる必要事である。これらの外面的な情実から、家族は国家の柱石、資本主義の根拠地となっている。その為めには、縦令愛の失われた男女の間にも、家族た....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
て証明することは不可能のことである。科学的とみずから誇るマルクス主義に於てすら、資本主義時代の後に無産者独裁の時代が来るとの判断は結局、一つの推断であって、決し....
新日本の進路」より 著者:石原莞爾
のである。 四、我が理想 イ、超階級の政治 マルクスの豫言によれば、所謂資本主義時代になると社會の階級構成が單純化されて、はつきりブルジヨアとプロレタリ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
にもまた理論上にもまったく不可能なことをさとった。そしてまたそれ以上に、共産党は資本主義諸党と同じく、しかもより油断のならない、僕等無政府主義者の敵であることが....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
昔のスローガンとはまるで反対なものを掲げ、ことにイネ州においては、行政官は極度の資本主義的趣味に浸っているのであった。だから美酒あり、豪肴あり、麗女あり、いやも....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
る。しかし山野いたるところに青山あり、生存方法の存在する兼さんにとって、そうした資本主義社会では神様である重宝なものも、何の役にも立たず、また必要もない。お蔭で....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の人間が生きて行かなければならぬのであります。これがためには、自由党の自由放任の資本主義経済によっては断じて打開されないと思うのであります。これには、われらの主....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
は日本の二十何倍の広さをもち、物資もきわめて豊富である。もちろん失業者もあれば、資本主義の矛盾もいろいろ出てはいるが、皆が生活を楽しんでいる。ところが日本は今、....
芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
の実、戦争を予期しての企てに対して、却って、其の正義人道を看板に掲げた底に潜む、資本主義的精神の狡猾を憎まざるを得ないが、ヒューズの言った言葉だけを、それだけと....
彼等流浪す」より 著者:小川未明
た彼等は、二たびそれを最も近い故郷に見出したのだ。 「無産階級に祖国なし」げに、資本主義の波に蕩揺されつゝ工場から工場へ、時に、海を越えて、何処と住居を定めぬ人....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
の野心は並みはずれて大きかった。私は二十五歳であり、時代はちょうど日露戦争直後。資本主義の青春期を迎えた日本の目はようやく大陸へと開け始めたころであった。一定の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
命も不成功に終ったのではなかろうか。少なくもその恐れはあったろうと想像せられる。資本主義諸列強の攻撃がレーニンを救ったとも見る事が出来るのではないか。資本主義国....