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資本家
「資本家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
資本家の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
僕は硝子《ガラス》会社の社長のゲエルに不思議にも好意を持っていました。ゲエルは
資本家中の
資本家です。おそらくはこの国の河童《かっぱ》の中でも、ゲエルほど大きい....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
外
畢竟鴎外先生は軍服に剣を下げた希臘人《ギリシアじん》である。
或
資本家の論理
「芸術家の芸術を売るのも、わたしの蟹《かに》の鑵詰《かんづ》めを....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
画の事業は自動車会社や紡績会社の経営とは根本的に違うものだということを、もう少し
資本家が理解しなければいけない。 使われてる人間のくせに高給をむさぼりすぎると....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は月末には二百八十億円になろう。大衆をきゅうきゅう追いつめながら、一方には会社や
資本家にはどっと新円を下ろさせる銀行の不徳と政府の反民主政策は呆れる外ない。 ....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
境内に自分の銅像を立てたのであった。 けれども、ここにもやはり、道徳的にはもう
資本家主義が漲れて来ていた。喜八郎が自分の銅像を自分で建てることは喜八郎一人の勝....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
と農奴、同業組合員と被雇職人」はすなわちこれである。そして近世に至って、社会は、
資本家てう征服階級と、労働者てう被征服階級との両極に分れた。 社会は進歩した。....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
のだが、社会問題には大ぶ興味を持っているし、僕等も向うへ行けばすぐ、支那や外国の
資本家を圧迫する一方法としてだけでも、大いに労働運動を興して見るつもりなんだ。」....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
。予はこれをもって前者の運命のはなはだ遠からざるを卜せんと欲す。社会革命党万歳!
資本家制度寂滅! * 同志諸君・明治三十九年六月二十二日 昨夕六時頃、....
「思い」より 著者:伊丹万作
了解を求めたことがあつたであろうか。 断つておくが、私はいつまでも小児病的に、
資本家だの従業員だのとものを対立的にしか見ないほど偏執的な人間ではない。しかし、....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
だかけ出しのどしどし書ける時分にはほとんどただのような安い原稿料でかせがされる。
資本家が認めて相当の値で買つてくれる時分には作家は精力を消耗してかすみたいになつ....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
衆側の直截熱烈な議論を誘なわない。 甞つて僕は、歴史を一貫する、そして今日では
資本家階級と労働者階級との形式によって現わされている、彼の「征服の事実」を説いて....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
となれば、いずれ費用も掛ろう。手間も要ろう。官より直接とは参らぬが、そこは有志の
資本家と内約が結んである。どうじゃ、親仁。お国のため。――はッというので、近常さ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
販路拡張となり、日露両国民の相互の理解となり、国際上の無言の勢力となるから、もし
資本家の保護があれば国際上の最良政策としても浦塩へ行って女郎屋を初めるといってい....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
。現在、わが国経済界の実情は物資不足の時期は通り過ぎて、物資過剰のときとなって、
資本家、企業家は生産制限をたくらんでおります。しかるに政府は、独占禁止法の精神を....
「赤兵の歌」より 著者:江森盛弥
押し出せ。 プロレタリヤの祖国を 母を妹を子供達を、老人達を 此の革命で 守れ!
資本家が、地主が、貴族が、坊主が、 俺達の首っ玉を引きずって 吹雪の、戦線に追い....