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資格
「資格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
資格の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
は、抒情《じょじょう》なり叙景なり、わずかに彼の作品の何行かを充《みた》すだけの
資格しかない。そういう芸術は、彼にとって、第二流の芸術である。
三
....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
にもわかりませんでした。そうしてそれがわかった時、私はもう二度と人並の生活を送る
資格のない、憐むべき精神上の敗残者になるよりほかはなかったのでございます。
再....
「文放古」より 著者:芥川竜之介
《きんじさん》か何かになりそうなんですって。だから両親もあたしの従兄には候補者の
資格を認めていないの。ただ従兄の父親だけは――つまりあたしの叔父《おじ》だわね。....
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
iter elegantiarum になります。現在人気物の片輪などはたいていの
資格を具《そな》えていますがね、ただ鼻だけきいているのです。何でもこの間はその鼻....
「影」より 著者:芥川竜之介
こちらへ来ずに、向うへ行くらしいと云う事である。
「莫迦《ばか》な、この路を歩く
資格は、おればかりにある訳じゃあるまいし。」
陳はこう心の中に、早くも疑惑を抱....
「河童」より 著者:芥川竜之介
かえってその健気《けなげ》さをほめ立てました。
「ふん、君はこの国でも市民になる
資格を持っている。……時に君は社会主義者かね?」
僕はもちろん qua(これは....
「魔術」より 著者:芥川竜之介
いありません。けれどもその二三分の短い間に、私がハッサン・カンの魔術の秘法を習う
資格のない人間だということは、私自身にもミスラ君にも、明かになってしまったのです....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
ではなかったかも知れない。が、饑《う》えた動物ほど、忠勇|無双《むそう》の兵卒の
資格を具えているものはないはずである。彼等は皆あらしのように、逃げまわる鬼を追い....
「或る女」より 著者:有島武郎
のような葉子のかたわらにおいて見ると、身分、閲歴、学殖、年齢などといういかめしい
資格が、かえって夫人を固い古ぼけた輪郭にはめこんで見せる結果になって、ただ神体の....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
竜宮行の物語でした。『それは飛んでもない面白い話じゃ。ドーもそなたの方が俺よりも
資格がずっと上らしいぞ。俺の方が一|向ぼんやりしているのに、そなたはいろいろ不思....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
れば、その目的が地上生活中には達せられぬかも知れない。神は一切を試練する、そして
資格のある者にのみ智慧を授ける。前進の前には常に準備が要る。これは不変の鉄則であ....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
術家」と云う言葉は、それぞれ或限定に拠った言葉である。第一の意味の「芸術家」たる
資格は、たとえばメリメと比較した場合、スタンダアルにも既に乏しかった。第二の意味....
「久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
ざるにもせよ、江戸っ児の全面に近きものの如し。僕は先天的にも後天的にも江戸っ児の
資格を失いたる、東京育ちの書生なり。故に久保田君の芸術的並びに道徳的態度を悉理解....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
である。だから、イカバッドはしずかにそっと徐々に前進しはじめた。歌の先生としての
資格を利用して、彼はその邸に足しげく訪れた。親の面倒な干渉はとかく恋人たちの道の....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
してみまして、吉田総理の非民主的な、封建的な行動は、民主的日本の総理として、その
資格を欠くものと断じ、われらが憲法を守り、総理の国会軽視を糾弾するのが、不信任案....