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資治通鑑
「資治通鑑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
資治通鑑の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
宗は彼らが義を守ることの篤いのを感歎して、ことごとくこれを放免してやったという「
資治通鑑《しじつがん》」に載せてある記事に酷似しているけれども、今仔細に両者を比....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
る度にもどかしく思ったが為方がなかった。そういう時宗右衛門は五百を相手にして、『
資治通鑑』の中の人物を評しなどして、容易に帰ることを許さない。五百が強いて帰ろう....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
十年も前の本だ、先生がおれに貸してくれた本はスミスの代数とスウイントンの万国史と
資治通鑑それだけだ、あんな本は東京の古本屋にだってありやしない。だが新刊の本が買....
「「焚書時代」の出現」より 著者:中井正一
の路を歩みつづけてきたことを思うとき、感慨無量たらざるをえない。 中国の歴史『
資治通鑑』を読んでいると、諌官なるものがいて、政治や法律を定めるとき、為政者に忠....
「知識と政治との遊離」より 著者:中井正一
して死んでいるその思いは、脈々として一筋の綱のようにつながっている。 中国の『
資治通鑑』の中では、かかる死を遂げた知識人(諌官)が、数十名、世界の文化史の中に....
「読書遍歴」より 著者:三木清
谷温先生――その御尊父青山先生から私どもは学校で漢文を習った――のお宅に伺って『
資治通鑑』を読むという小さな会に参加したことである。この会の中心は私より一級下の....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
子は答えた。 「『通鑑』は『綱目』だろう。」 「そうさ。『綱目』でもやっとだ。『
資治通鑑《しじつがん》』が一人でかつげると思うか。」 「たいして貸しそうもないぜ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いえたし『大鏡』ともいえた。世継物語とは歴史物語の意だし、『大鏡』の鏡は支那の『
資治通鑑』などの鑑と同じく、支那史学の立場から見た歴史の意味を持っている。とにか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
鷹野の狩装いはしていたが、獲物は持たぬ。そのうえ、手に披いていた漢書の題簽には“
資治通鑑”としてあった」 「その
資治通鑑とか申しますのは」 「近年、堂上を風靡し....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
がたかい。 かの公卿一味の“文談会”なども、この老学者を引っぱり出して、表面、
資治通鑑の講義を聴く会だなどと、世間を欺瞞していたものである。 玄恵は、彼らに....