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資金
「資金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
資金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
庁から許可されるまでの成績を挙げてくれられたのです。
この土地の開墾については
資金を必要としたことに疑いはありません。父は道庁への交渉と
資金の供給とに当たりま....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
日本民族の一部を救済せんとの目的をもって、ひそかにその事業を進行中なり。されども
資金枯渇のため、思うにまかせず。あと一万人の日本人を収容する
資金として、金二千万....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
考えただけでも恐ろしいことです。彼等は、巧妙なる組織と、豊富なる情報と、莫大なる
資金と、しかもあくまで優秀なる頭脳と知識とを擁して立っているのですから、これは容....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
った。 「でも、いま時分、こんなに遅く、いいのかしらん」 「なに、ちっとばかり、
資金を廻してある家なので、自由が利くんです」 涼しい食物の皿が五つ六つ並んで、....
「恐竜島」より 著者:海野十三
せんからね」 船長は、いよいよ逃《に》げ腰《ごし》である。そうでもあろう。探険
資金が少ないので、セキストン伯爵が、ねぎりにねぎって雇《やと》ったこのぼろ船のこ....
「火星探険」より 著者:海野十三
その大事業は成功したのだ。その間、博士は、或る時は山師とあざけられ、また或る時は
資金は尽《つ》きて、ナイフやフォークまで売り払わねばならなかったこともあった。 ....
「バットクラス」より 著者:岡本かの子
の「平凡」を運んで来た。 答礼の花束。 レセプションの招待状。 慈善病院の
資金窮乏の訴え。 土耳古風呂の新築披露。 コナンドイル未亡人からとどいた神秘....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
興予算が議員たちによって可決されたばかりか、さらに大蔵省は市民に対して莫大な低利
資金を貸出す準備を早急にしなければならぬことになって、そのため、この地方のような....
「沼畔小話集」より 著者:犬田卯
男爵は農会長をして翌日、画家小川芋銭氏を紹介させ、そして満州における大農場建設の
資金の一助として絵を幾枚か書かせようという手筈まできめてしまったのであった。 「....
「妖怪談」より 著者:井上円了
ことであります。私がある所へ参りました。その要件というのは、すなわち哲学館大学の
資金募集のために出張いたしましたのにもかかわらず、「寄付話はやめて、どうか妖怪談....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
名士に紹介したり、あるいは渠らが長崎で発行する露文の機関雑誌を助成したり、渠らの
資金を調達するために布哇の耕地の買手を捜したり、あるいは文芸上の連絡を目的とする....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の風習、寺院に名望ある牧師あるときは、これを終身その寺に奉職せしめんため、教会の
資金をもってその生命を保険することありという。これ、おもしろき方法なり。 合衆....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
後党をどう運営してゆくか、離れ去った同志をどう農民労働党に結びつけるか、党の運営
資金をどう調達するかの不安でいっぱいになっており、同志には済まないが個人としては....
「むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
の改築にも金が要ります。宗教改革にだって、金がなくては思うように働けません。その
資金を檀家に仰がず、自分自身の手でつくり出そうとした。それは彼の主義だったのです....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
既に困難なる一九一五年度の予算編成を更に一層困難ならしむるであろう』と。 結局
資金は支出されず、予算編成は滞りなく済み、七十五万人のドイツ人は飢餓のため死亡し....