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「賊将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賊将の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
阿部一族」より 著者:森鴎外
飛脚が立つ。徳川将軍は名君の誉れの高い三代目の家光で、島原|一揆《いっき》のとき賊将|天草《あまくさ》四郎|時貞《ときさだ》を討ち取って大功を立てた忠利の身の上....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
居る。恰も此の辺は沼沢地であり、走るに不便だ。追うこと暫くして、其の間半町、将に賊将を獲んとした時、賊将|上山六郎左衛門、猝って師直の身代りになって討死した。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
をかざした。 それは約五十名ほどの賊の小隊であった。中に驢に乗っている二、三の賊将が鉄鞭を指して、何かいっていたように見えたが、やがて、馬元義の姿を見かけたか....
三国志」より 著者:吉川英治
は、その間に、駒をとばして、賊の大将|黄邵を、馬上で生擒りにした。――もう一名の賊将、何儀のほうは、二、三百の手下をつれて、葛陂の堤を、一目散に逃げて行った。 ....
三国志」より 著者:吉川英治
韓暹は、今こそ禁門に仕えているが、元来、李楽などと共に、緑林に党を結んでいた賊将の上がりなので、たちまち性根を現して、 「貴公も、そう思うか」と、曹操に対し....
三国志」より 著者:吉川英治
は何の干渉もなし得なかった。 あくる日、匪軍との戦は、予定どおりの戦となった。賊将の劉辟、※都のふたりは、颯爽と陣頭へあらわれたが、またすぐすこぶる大仰に関羽....
三国志」より 著者:吉川英治
をいそがせた。 沂水関へかかったのも、宵の頃であった。 ここには、もと黄巾の賊将で、のちに曹操へ降参した弁喜というものが固めていた。 山には、漢の明帝が建....
三国志」より 著者:吉川英治
ら先に出て呼ばわっている。もとより関羽も待ちかまえていた所だ。直ちに駒をすすめ、賊将うごくなかれと喚きながら駈け合せた。 戦い五十余合に至って、※徳は急に馬を....
三国志」より 著者:吉川英治
。 行くこと七十里。たちまち一|叢の林のうちから、鼓鉦、喊の声があがって、 「賊将、どこへ急ぐか、蜀の魏延ならばここにおるぞ」 と、呼ばわる声がした。 天....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れと申せ」 「では総勢、二本松を捨て去るのでございましょうか」 「そうだ。すでに賊将尊氏は前面にいない。が、全力を向けて尊氏を撃たねばならん。あとの直義や筑紫、....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
、高々と掲げて諸人に誇示して歩くのである。首の髻には、赤い絹が結い付けてあり、「賊将源義仲」とか「賊党今井四郎兼平」とかおのおのの姓名が書きつけてある。 いつ....