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賛同
「賛同〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賛同の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
たぐんべえ》などになると、畜生より劣っていますて。」
忠左衛門は、眉をあげて、
賛同を求めるように、堀部弥兵衛を見た。慷慨家《こうがいか》の弥兵衛は、もとより黙....
「路上」より 著者:芥川竜之介
の上のウイスキイをぐいとやって、
「どうだ。美人だろう。」と、冗談のように俊助の
賛同を求めた。
「うん、素直そうな好い女だ。」
「いかん、いかん。僕の云っている....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
かねのみこと》と手力雄尊《たぢからおのみこと》と、この二人の勢力家だけは、容易に
賛同の意を示さなかった。手力雄尊は素戔嗚の罪を憎みながらも、彼の非凡な膂力《りょ....
「ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
に近い性癖を持っていることであった。 カフェーへ行くと、中尉はきまって、友人の
賛同を待たずに「ポンチ二つ」と、注文する。ガスコアン大尉の嗜好がなんであるか、何....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
いて平和的な外交手段による交渉論が支持されていた。 平和的交渉論は、一応誰しも
賛同するところであったが、この主張の弱点は、その具体的手段が見付からないことだっ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
と言明した。これに反してアルゲランダー(Argelander)はハーシェルの説に
賛同した。この人は、恒星の位置及び光度について綿密な測定をして偉大な功績を挙げた....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ハバノフさん。なんだか覚束ない御返事ですねえ。私は貴下がすぐさまわれわれの気持に
賛同してくださるものと思っていた。いや別にわれわれは、それを強いてやってくれとペ....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ヤ、と思って二階へ駆上ってみますと、T君は場所柄だけに遊廓もやろがな、と芸者達の
賛同を求めますと、いつもベストコダックでも提げて歩いているという新しいのが、ほん....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
もう一字足して二字名にしては。隼男というように。」 この川西の提案に父親はすぐ
賛同した。川西はそうと極まったなら、そのうちに戸籍の方へ届出をしようが、その手続....
「新らしき性格感情」より 著者:坂口安吾
性的な感情を言うのである。 私は軽率に否定することも差控えるが、さりとて軽率に
賛同することもなりがたい。人を美醜によって判断せずに、才能によって判断するという....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
捲き起こされた。――その間、一段高い椅子に坐った女王は、あるいは傾聴し、あるいは
賛同し、あるいは猛然と反対し、つねに熱意を持って、一方から一方への心変りを示しな....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
法律という女神の手で強いられているんじゃないか。誰も彼も合法の殺人によって復讐を
賛同しているんじゃないか。死刑執行人の獄吏に金を払っているのではないか。 また....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
っております」 船場の言うのを待っていたかのごとく西区出身の松島正五郎がそれに
賛同した。 「な、船場君、宅の息子もやられているのだよ、今年高等学校を出て大学の....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
す証左であると思うのであります。以下、不信任案に対する賛成の理由を述べて、各位の
賛同を求めたいと思います。 第一には、第四次現吉田内閣は、独立後初めて成立せる....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
真に徹底したとは称し難い。学校教練終了を幹部候補生資格の条件とするのは主義として
賛同出来ぬ。「文事ある者は必ず武備がある」のは特に日本国民たるの義務である。親の....