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「賛成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賛成の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
まいたいと思うものはない。第一の夫の行商人《ぎょうしょうにん》はたちまち僕の説に賛成した。仏画師は不幸なる手代《てだい》の鼻にも多少の憐憫《れんびん》を感じてい....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
ゃないか? 浅草はあんまりぞっとしないが、親愛なる旧友のいう事だから、僕も素直に賛成してさ。真《ま》っ昼間《ぴるま》六区《ろっく》へ出かけたんだ。――」 「する....
魔術」より 著者:芥川竜之介
し》などには出来そうもない、不思議な術を使って見せてくれ給え。」 友人たちは皆賛成だと見えて、てんでに椅子をすり寄せながら、促すように私の方を眺めました。そこ....
路上」より 著者:芥川竜之介
たと云うから、天才は皆そうなのかも知れない。」 土耳其帽《トルコぼう》は俊助の賛成を求める心算《つもり》か、わざとらしく声高《こわだか》に笑って見せた。が、俊....
猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
それから――また各方面にいろいろ批評する名士はあったが、いずれも蟹の仇打ちには不賛成《ふさんせい》の声ばかりだった。そう云う中にたった一人、蟹のために気を吐いた....
或る女」より 著者:有島武郎
た木村に縁づくようになったのも、その晩の事です。五十川《いそがわ》が親類じゅうに賛成さして、晴れがましくもわたしをみんなの前に引き出しておいて、罪人にでもいうよ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
南北方位の正確さから考えても、疑いもないことである。しかしピアッチ・スミスとその賛成者たちの考えにはこの点について甚だしい誇張があるようである。この大金字塔の当....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
た統制主義を人類文化の最高方式の如く思う人も少なくないようであるが、私はそれには賛成ができない。元来、統制主義は余りに窮屈で過度の緊張を要求し、安全弁を欠く結果....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
て三十年にして、いま目が覚めた。――ついてはだ。」 二十七 「――賛成だ、至極いいよ。私たち風来とは違って、矢野には学士の肩書がある。――御縁談は....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
』との二段階に分け、われ等の当面の急務として、向上に力点を置くべきを説けるは至極賛成である。かの印度思想にかぶれた者は、ややもすれば、途中の大切な階段を無視して....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
く知らなかったので、いきなり「科学者や文学者に年金をやるということはもともとは不賛成なのだ。これらの人達はいかさま師じゃ。 事件はこれで落着しなかった。ファラ....
可愛い山」より 著者:石川欣一
城で、少し予定に狂いが来ているはずである。私は帰ると言い出した。慎太郎さんもすぐ賛成した。何でも、同じ白馬に十四度登っても仕方がないというような、大町を立つ前か....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
くに耀いたのを認めたように思った。そしてフレンチは、自分も裁判の時に、有罪の方に賛成した一人である、随って処刑に同意を表した一人であると思った。そう思うと、星を....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
一、吉田内閣不信任決議案賛成演説 一九五三(昭和二十八)年三月十四日 衆議院本会議 私は、日....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に似ていたのである。世は自由主義政党の勢力強く、参謀本部の要求はなかなか陸軍省の賛成が得られず(しかも参謀本部の要求も世間の風潮に押されて誠に控え目であった)、....