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「賞賛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

賞賛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
ては日本において、米国におけるピーボデーと同様の名声をかちうべき約束にあるものと賞賛したシカゴ・トリビューンの「青年実業家評判記」の切り抜きなどを封入して来た。....
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
、滅ぶるにきまっている戯曲を、書き続けたことだろう。一人のゲーテが、ドイツ全土の賞賛に浸っている脚下に、幾人の無名詩人が、平凡な詩作に耽《ふけ》ったことだろう。....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
かい御上達じゃ」といったまま、右近は言葉を切った。忠直卿は、初めて臣下の偽らざる賞賛を聞いたように覚えた。が、右近はもっと言葉を続けた。 「以前ほど、勝ちをお譲....
ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
何かきびきびした挨拶を交わすと、もうお互いに相手の談話ぶりや、ウィットを心の内で賞賛し合った。 それからしばらくの間、カフェー・オートンヌでは、ゼラール中尉は....
仇討禁止令」より 著者:菊池寛
の世になってみると、佐幕派の頼母の死は、殺され損ということになって、下手人たちを賞賛こそすれ、非難するものはなかった。 まして、天野新一郎を疑う者などは、一人....
仇討三態」より 著者:菊池寛
た。彼は初めから黙々として、一言も口を利かなかった。一座の者の幸太郎兄弟に対する賞賛が、ことごとく針のように、彼の胸に突き刺さった。が、中座することは、彼の利か....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
鏡の話を聞き込んだ。そうして自分でそれを一本作り上げ、当時の有力な人々から多大な賞賛を受けた。そこでこの器械を以て天界を隈なく捜索して、肉眼では見られない星を多....
久野女史をいたむ」より 著者:兼常清佐
光曲』を聞いた。また近頃或る雑誌でそのザウエルが久野女史の『月光曲』を聞いて大に賞賛したという事を読んだ。もちろんこの老巨匠は女史の天才と素質に対してあらゆる褒....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
相関係するところ、由来久しといわざるべからず。 東国武士として後世にまで武勇を賞賛せらるる東人は、多くは源・平・藤・橘等名家右族の姓を称す。実に彼らはみずから....
時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
を殺傷しても警察が大騒ぎをして検挙につとめるが、戦時に敵を多く殺したものが殊勲と賞賛せられるのは眼前の事実だ。切取強盗は武士の習いとして憚らない時代もあった。自....
感想」より 著者:北大路魯山人
心であった如く評判されている。ピカソのいる陶器村でも志野八寸の如きは場中第一との賞賛を受けたといわれる。 私からすればフランスの目も甘いものだと思っているが、....
素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
流を厭きたらずとする努力には、さすが前山翁であると、私もその企図的精神に感歎し、賞賛|措く能わざる一人ではあるが、ただし惜しむらくは、これが実現上、識者に図ると....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
もので、ほかはみなよく飲むも、過飲泥酔は一人もなく、喧嘩口論も一回も聞かざりしは賞賛すべき美風である。また、晩食前には必ず顔を洗い、髪をくしけずり威儀を整え、ま....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
かかわらず、幸いに読者諸君の甚大なる注意を促すことを得て、爾来これに関する感謝・賞賛・希望・鞭韃等の書面や、研究報告の論文記事等の原稿は、積んで編者の机上にうず....
家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
ならば、別にその老女中に一隻眼があっての仕事ではなく、もとより、その料理が真実の賞賛に価するというものでもなかったのである。 素人のお婆さんというところに、ハ....