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賢
「賢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
ち》、血止めの薬をつけてやった行商人や僕などには泣いて感謝したことも事実である。
賢明なる君はその後《ご》のこともおのずから推察出来るであろう。ダアワは爾来《じら....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
ているお芳の兄は何をたくらんでいるかわからなかった。実際又彼は彼女の目には妙に悪
賢い男らしかった。お鈴は時々重吉をつかまえ、彼女の心配を打ち明けたりした。けれど....
「鼻」より 著者:芥川竜之介
った。愛すべき内供は、そう云う時になると、必ずぼんやり、傍《かたわら》にかけた普
賢《ふげん》の画像を眺めながら、鼻の長かった四五日前の事を憶《おも》い出して、「....
「春」より 著者:芥川竜之介
ち兼ねなかった。人目は?――彼等の前後には観覧人《かんらんにん》が三四人、今も普
賢《ふげん》や文珠《もんじゅ》の前にそっと立ち止まったり歩いたりしていた。
「い....
「河童」より 著者:芥川竜之介
嫉妬《しっと》したりしないためもないことはない。
×
もっとも
賢い生活は一時代の習慣を軽蔑《けいべつ》しながら、しかもそのまた習慣を少しも破ら....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
出した。帆檣《ほばしら》に吊った彫花《ちょうか》の籠には、緑色の鸚鵡《おうむ》が
賢そうに、王生と少女とを見下している。…………
× ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
暇にも、ちょうどそこにあった辞書の下に、歌稿を隠す事を忘れなかった。が、幸い父の
賢造《けんぞう》は、夏外套《なつがいとう》をひっかけたまま、うす暗い梯子《はしご....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
降誕を告げる星を便りに乳香《にゅうこう》や没薬《もつやく》を捧《ささ》げに来た、
賢《かしこ》い東方の博士《はかせ》たちのことを、メシアの出現を惧《おそ》れるため....
「少年」より 著者:芥川竜之介
、今は多少|拗《す》ねたようにわざと足などをぶらつかせている。
「あなたはきっと
賢《かしこ》い奥さんに――優しいお母さんにおなりなさるでしょう。ではお嬢さん、さ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
悲しき面もちをなすこと勿《なか》れ。』耶蘇《やそ》さえ既にそう云ったではないか。
賢人とは畢竟《ひっきょう》荊蕀《けいきょく》の路《みち》にも、薔薇《ばら》の花を....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
る可《べ》きものか、それは勿論閣下の問題で、私の問題ではございません。が、私は、
賢明なる閣下が、必ず私たち夫妻のために、閣下の権能を最も適当に行使せられる事を確....
「点鬼簿」より 著者:芥川竜之介
生まれる前に突然|夭折《ようせつ》した姉のことである。僕等三人の姉弟の中でも一番
賢かったと云う姉のことである。
この姉を初子と云ったのは長女に生まれた為だった....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
害の打算から云えば、林右衛門のとった策は、唯一《ゆいいつ》の、そうしてまた、最も
賢明なものに相違ない。自分も、それは認めている。その癖、それが、自分には、どうし....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
淑《ていしゅく》なる夫人のために満腔《まんこう》の同情を表《ひょう》すると共に、
賢明なる三菱《みつびし》当事者のために夫人の便宜《べんぎ》を考慮するに吝《やぶさ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
えもっと頑丈な男だったとしても、この競争にはたじろいだだろうし、また、もしもっと
賢明な男だったらあきらめたであろう。ところが、彼は生まれつき至って柔軟で忍耐づよ....