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賢人
「賢人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賢人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
悲しき面もちをなすこと勿《なか》れ。』耶蘇《やそ》さえ既にそう云ったではないか。
賢人とは畢竟《ひっきょう》荊蕀《けいきょく》の路《みち》にも、薔薇《ばら》の花を....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
支えはないであろう。 げに大なる歓びなれや、 世々の精神に我を移し置きて、 昔の
賢人の考察の跡を尋ねみて、 かくもうるわしくついに至りし道の果て見れば。 ス....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
い。諸君は、野生の花が年々少なくなってゆくのに気はつきませんか。それは彼らの中の
賢人どもが、人がもっと人情のあるようになるまでこの世から去れと彼らに言ってきかせ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て来たが、そのなかに※采という画家もまじっていた。 その※采があるとき竹林の七
賢人の図をかいて、それが甚だ巧みに出来たので、観る者いずれも感嘆していると、一坐....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の運命を眼のあたりに見たのもあろう。いわゆる故国は喬木あるの謂にあらずと、唐土の
賢人は云ったそうだが、やはり故国の喬木はなつかしい。 挽物細工の玩具などを買っ....
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
ある。 太田|資正謙信を評して、「謙信公のお人となりを見申すに十にして八つは大
賢人、その二つは大悪人ならん。怒りに乗じて為したまうこと、多くは僻事なり。これそ....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
は竜のごとく湧いて出よう。――なおその上に、可いか、名を挙げられい。……」 ――
賢人の釣を垂れしは、 厳陵瀬の河の水。 月影ながらもる夏は、 山田の筧の水とかや....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
き、火花のごとくに常闇の世界へと消えて行った。 ラザルスは更に又、ある高慢なる
賢人の邸へ招かれた。 「わたしはお前が顕わすような恐怖ならば、みな知っている。お....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
い。 次第に因ったら、針もつけず、餌なしに試みて可いのじゃけれど、それでは余り
賢人めかすようで、気咎がするから、成るべく餌も附着けて釣る。獲物の有無でおもしろ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ました。「いまだ墓にいらざるまえ、なにびとも幸福というを得ず。」とは、ギリシアの
賢人ソロンの言葉でした。ここにそのことばが新しく証明されたわけです。 すべて、....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
瓜を劈くはもって蠅を辟くるなりと」 「なるほど」と紋太夫は呟いた。 「支那の昔の
賢人の逸話を書き集めた書物と見える。昔の人は利口であった。……老婆の話しの聖典と....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
草高蒔絵の両柄の車、――曳けばきりきりと動くんです。――それに朧銀台の太鼓に、七
賢人を象嵌して載せた、その上へ銀の鶏を据えたんです。これが呼びものの細工ですとさ....
「秋の修善寺」より 著者:岡本綺堂
の運命を眼のあたりに見たのもあろう。いわゆる故国は喬木あるの謂にあらずと、唐土の
賢人はいったそうだが、やはり故国の喬木はなつかしい。 挽物細工の玩具などを買っ....
「古事記」より 著者:太安万侶
の史等《ふみひと》の祖先です。また大刀と大鏡とを貢りました。また百濟の國に、もし
賢人があれば貢れと仰せられましたから、命を受けて貢つた人はワニキシといい、論語十....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
く、あらゆる美徳、技能、智識を備えた円満無欠の人格者になる種子であります。それは
賢人、愚人、善人、悪人、男性、女性、大人、子供の差別なく、みな平常に持っている種....