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賢女
「賢女〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賢女の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
出されて、侍女《こしもと》の一人に加えられたのは、彼女が十四の秋であった。当代の
賢女と言い囃されていた忠通の奥方は、それから間もなくにわかに死んだ。忠通もその後....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ま長い時刻の間秘密を守っていたとは、少女、容姿ふぜいのごとく、その心がけ見上げた
賢女です。宰相伊豆守また
賢女であるのを折り紙つけるようにいうのでした。 「いちい....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
千代、至極|道理だ、最う千代/\と続けては呼ばんよ、一言だよ、成程何うもえらい、
賢女だ、成程どうも親孝心、誠に正しいものだ、心掛けと云い器量と云い、余り気に入っ....
「高台寺」より 著者:宮本百合子
され、間もなくその男の児と二人放られて今日まで血の涙の辛苦で一人立ちして来たと、
賢女伝を創作した。 「女《おなご》ほど詰らんもんおへんな、ちょっとええ目させて貰....
「連環記」より 著者:幸田露伴
まうから、野郎共皆ウヘーとなって恐入り奉る。平安朝は丁度太平の満潮、まして此頃は
賢女才媛輩出時代で、紫式部やら海老茶式部、清少納言やら金時大納言など、すばらしい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るものですよ。上品ぶって、恨みを言わなければならぬ時も知らぬ顔で済ませて、表面は
賢女らしくしていても、そんな人は苦しくなってしまうと、凄文句《すごもんく》や身に....
「リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
ようには行かぬということに落ちて行った。しかし大迦葉は、清浄な顔をしていた妻の妙
賢女と合会することなしに十二年を経たとも聞いている。僕の観念のつながりはそういう....
「大橋須磨子」より 著者:長谷川時雨
なすような巨豪になったとはいえ、その成功はみな書物の貴さによってだった。 姑は
賢女だった。貧に暮した時を忘れず、傲《おご》りを警《いまし》めて、かなり店が手広....