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賤称
「賤称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賤称の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
娼婦を収容しているのは可成り面白い風景だったよ。 此処にいる娼婦のことを人々は
賤称して泥棒娼婦と呼ぶそうであるが、僕はどんなにそのショートル・ピーの中に可愛ら....
「長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
吏」と書く。或いはこれをチョウリンボウともいう。「長吏坊」で、長吏に「坊」という
賤称を附したのである(「坊」という
賤称の事は他日別に発表する予定)。 長吏の名....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
は実際やむをえなかった。はては自身屠者ならずとも、一般に牛馬を食するものはこれを
賤称して餌取と呼ぶことにまでなって来た。「今昔物語」に見ゆる北山及び鎮西の二つの....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
「唱門師」と書くようになった。これはいわゆる声聞なる名称が、もとは非人法師を指斥
賤称として用いられたとは云え、その実阿難とか迦葉とか、舎利弗とかいうような、尊敬....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
これである。しかるにそれがどうしたことか、後世では多く「坊主」という語に変って、
賤称の意味に用いられている。あるいは単に「坊」と略して呼ぶ場合も多い。そして法師....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
これただちに才人・禾尺のことと解せられ、今ではもと普通民の称であった白丁の名が、
賤称として迎えられることになってしまっているのである。この事は京大助教授今西文学....