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賦課
「賦課〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
賦課の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
頃或る新聞が芸術税を提起した。其理由に曰く、同じ芸術家でありながら俳優は高い税を
賦課せらるゝに反して美術家や文人が課税されないのは不公平であると。日本画の先生達....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
との間に起ったので無い刑事の裁断の権能をもそれに持たせた。公辺からの租税夫役等の
賦課其他に対する接衝等をもそれに委ねたのであった。実際に是の如き公私の中間者の発....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ノ制度ヲ遵奉《じゆんぽう》セザル可《べ》カラズトイヘドモ、信仰ハ自由也、国家ヨリ
賦課セラルベキモノニアラズ。 然《しか》ルニ、コノ信念ハ外ニ於テハ国家ニ不忠、内....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
教育を督励していた経験では、是非とも強迫就学となし、その教育費も他の租税の如く、
賦課するのでなければ結局の目的は達せられないという事を知っていたから、最前地方官....
「省察」より 著者:デカルトルネ
帰結しないと思われるのである。というのは、私の思惟はものに対して何らの必然性をも
賦課しないのであるから。また、たといいかなる馬も翼を有しないにしても、翼のある馬....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
の厄介者となるか、または都会に逃げて行く。しかしミリは変更が出来ないものであり、
賦課額はどこからか見附け出して来なければならない。かくしてその故郷を追われたもの....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
この所領土は開墾されることになった。なるほど地租は啻に重税であるのみならず、その
賦課が不公平である。しかしながらこの不都合はおそらく、耕作者が蒙っていた従来の圧....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
能力も増せば意思も増すことであろう。
『最後に、極度の困窮の場合に備えて、全国に
賦課する租税で維持し、あらゆる州民に、否、あらゆる国民に無料の、州救貧院を作って....
「瘤」より 著者:犬田卯
問題は特別税戸数割で、これは本村では、収入一円につき二銭三厘云々……というような
賦課率になっているが、こういう点、もう少し村民の負担を軽くしてやることは出来ない....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
物に重税を課し、例えば日本の燐寸の如き一本イクラに売らねばならぬほどの準禁止税を
賦課している。が、こういう極端な保護政策を取って外国貨物を塗絶しようとしているが....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
四半軒等に分れ、それぞれ門役と称する戸別割の役銀を負担し、また浮役と称して蕨縄の
賦課を受けたものであったが、門男百姓はその義務を有しなかったという。そして一旦門....
「来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
り人も多年その地に住している時には、人別を調べて課税する。これは平安朝に浮浪人に
賦課を命じた例のあると同じ様なものである。そしてこの見懸人たる、身分柄中途半端の....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
から嫌がられる職業のものが多くこれに流れ込み、さらに人から嫌がられる多くの職業を
賦課せられ、遂に後世見る様な、甚だしい圧迫を被るの気の毒なる境遇にも立ち至ったの....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
人前の人格をしか認められなかった一階級があった。やはり水呑百姓の徒である。藩から
賦課する課役役銀の如きも、普通の百姓の半額を負担させられたものであった。これすな....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
家に巨額の献資をあえてして、まずその宿神たる奈良坂春日祠造営費を大和全国の夙村に
賦課するに至ったのであったと察せられる、そしてこれに反抗して起ったのが、香畝生君....