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質疑
「質疑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
質疑の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ょう》を破られた事は、依然として不快に違いなかった。
「すると――何か私の講演に
質疑でもあると仰有《おっしゃ》るのですか。」
こう尋ねた私は内心ひそかに、「質....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
を過ぎて、再び英吉利《イギリス》に入り、ケムブリッジやオックスフォドの教授たちの
質疑に答えた後、丁抹《デンマアク》から瑞典《スウエデン》へ行って、ついに踪跡《そ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
一の結論に達するだろうとの信念の下に、若干の思いつきを述べたに過ぎない。 この
質疑回答の中にも、私の分を越えた僭越な独断が甚だ多いのは十分承知しており、誠にお....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
理したり、そこで編集された教書に目を通したり、地方の教会や講社から来るさまざまな
質疑に答えたりなぞすることであった。彼も幾度か躊躇したあとで、全く無経験な事に当....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
接触するものがあって、それが彼等を感動させ、甘やかし、なだめすかす。分解や論証や
質疑の代りに、単に次から次へとタッチがありタップがある。これが解釈哲学の極めて意....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
停頓している。 委員会の開催はすでに九回以上にも及んでいるが、まだ政府に対する
質疑を打ち切るに到っておらず、法律ばかり厳重にしても無効だとか、軍部大臣の出席を....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
かは、事実上当局が勝手に解釈出来ることにぞくすることとなるに相違ないし、又雑談や
質疑さえが、治安妨害を目的とする流言飛語として勝手に処罰されうることになるだろう....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
中華民国のかたではありませんか、と呼びかけられて、下関で高等係の人からかなり長い
質疑応答をやらせられた私達――断っておくが、私はながい外套にへんなぐあいに帽子を....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ストフがまたやって来るようにと種々仕向けた。だれに聞いてもわからないある音楽上の
質疑を解いてくれという口実で、彼に手紙を書いた。そして手紙の終わりに、彼があまり....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
らはおのれの観念を神に訴える。彼らの祈祷は大胆にも議論の提出であり、彼らの礼拝は
質疑である。その峻嶮《しゅんけん》を試みんとする人にとっては、それは多大の憂苦と....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
矛盾するではないか、と。併し之は物に就いての考えが私のと違っていることから起こる
質疑である。私の物とは飽くまで物としてあるの謂であった。空間はただこの意味に於て....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
ら……」 と、続いて、 「蝙蝠が猫を食べるかしら……」 となったのは、まえの
質疑に答えられなかったため、それが大変な間違いになってしまったのです。 今度は....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
思うのでもなければ、また世の中にこういうことがあるものかないものかなぞと、先生に
質疑したいと思っているわけでもない。先生がお書き下さったからとて、もう自分は余命....
「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」より 著者:戸坂潤
している。 私は、代表と現段階との概念を明らかにすることによって、岡氏の第一の
質疑に答えることが出来たと思う。なお、私が所謂「応用科学の考察を棄て」たのは、そ....